腕時計、カラー文字盤の人気高まる 3大トレンド色であなたの印象はどう変わる?
連載《カラーコミュニケーション》Vol.3
腕時計業界の最大のトレンドであるカラーダイヤル。近年は多くの人気ブランドが、ブルーやピンクといった鮮やかな文字盤をあしらった新作を発表しています。今回は数々のカラーダイヤルの中でも注目の3色、グリーン、スカイブルー、サーモンピンクにフォーカス。色彩のパワーを生かして仕事や人間関係をよりスムーズにするテクニックを、カラーセラピストの志村香織が解説します。 【イラストはこちら】グリーン、スカイブルー、サーモンピンク…3つの色はどんな感じ? 谷本ヨーコさんのイラストでチェック!
■カラーダイヤル、替えベルトで個性を主張
カラーダイヤルは、ここ数年続いている腕時計のトレンドのひとつです。これまでは白や黒、シルバーの文字盤が定番でしたが、華やかな色合いが続々登場しています。この現象は、文字盤を覆うガラスや塗料の進化により、鮮やかなカラーを表現できるようになったことなどが背景にあります。 THE NIKKEI MAGAZINEで公開した2024年の新作時計の記事でも紹介していたとおり、2024年春、スイスのジュネーブで開催された時計業界最大の見本市「Watches & Wonders Geneva 2024(ウオッチズ & ワンダーズ ジュネーブ 2024)」(通称W&WG)でも、カラーダイヤルの腕時計が多数ラインアップ。現地を視察したTHE NIKKEI MAGAZINEの松本和佳編集長によると、女性向けはもちろん、男性向けやユニセックスのカラフルな腕時計もかなり充実していたとのことです。 こうした傾向に加え、さまざまなカラーの替えベルトをファッションや気分に合わせて交換する人も増えていることを踏まえると、老若男女を問わず、腕時計は機能やデザインに加えて色を楽しむ時代に入ったと言えるでしょう。 人は誰かとコミュニケーションを取るとき、無意識のうちに相手の手元へ目が行きやすいといわれています。ときには、腕時計の顔とも言うべきダイヤルの色が、身に着ける人の印象を左右することもあります。
■流行色 その1 バランス感覚を表すグリーン
カラーダイヤルブームの火付け役といっても過言ではないのが、グリーン。さまざまなトーンの中でも特に、深みのあるグリーンが定番的な人気を誇っています。 グリーンは調和や心の安定などを表す色。暖色と寒色の中間にある色で、中立的な姿勢を保てる人、バランス感覚のある人といった印象をもたらします。深みのあるグリーンの場合、さらに落ち着きのあるムードも加わります。 こうしたイメージを相手に与えたいならば、グリーンのダイヤルの腕時計を身に着けてみることをおすすめします。シーンで言うならば、第三者的な立場でミーティングや話し合いに臨むときや、公正なジャッジを下さなくてはならないときなど。 また、新たなトレンドとして浮上しているオリーブグリーンは、穏やかさの奥に強い意志を秘めているようなニュアンス。芯の強い人、簡単にはあきらめない人という印象を与えます。難航しそうな交渉の場で粘り勝ちしたいとき、最後までやり遂げる忍耐強さや屈しない姿勢をアピールしたいときなどに身に着けるとよさそうです。