ピアノ名器「ベヒシュタイン」で20回目の演奏会 17日に福島県南会津町の御蔵入交流館
福島県南会津町の御蔵入交流館にあるピアノの名器ベヒシュタインを町民が弾く演奏会が20回目を迎える。町民有志が2006(平成18)年に始め、小中学生から大人まで述べ千人以上が出演した。17日に交流館で開かれる記念演奏会で子どもたちは「これまでの思いを紡いできれいな演奏を見せたい」と意気込んでいる。 ベヒシュタインはスタインウェイ、ベーゼンドルファーと共に「世界三大ピアノ」に挙げられる。2004年の交流館開館を機に町が購入した。有志でつくる若き音楽家を育てる会が、子どもたちに触れてもらい音楽に携わる人を増やそうと年1~2回のペースで演奏会を開いている。小学生の頃から何度も出演し、成人して地域を離れても演奏に訪れる人もいるという。 10日に舞台稽古があり、出演者が実物を演奏して感触を確かめた。映画音楽やクラシック、ポップスなど演奏曲を練習した。ソロと連弾合わせて54組が出演する。江井みのりさん(舘岩小4年)はアニメ映画の曲を奏でる。「ベヒシュタインを演奏できてうれしい。大人になってもピアノを続けたい」と話す。
育てる会代表の阿部徳子さん(66)は「演奏会がきっかけで音楽の仕事に就いた人もいる。今後も魅力を発信したい。町民の演奏を見に来てほしい」と呼びかけている。 ■町民出演のミュージカルも上演 20回目の演奏会を記念し、町民が出演するミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」が上演される。子どもから大人まで約60人が出演し「ドレミの歌」「エーデルワイス」などおなじみの曲を交えた物語を熱演する。 演奏会は午後1時から。入場無料で全席自由。ゼロ歳児から入場可。問い合わせは事務局。