【横浜好き】支配下6名、育成3名、上位は即戦力の投手中心。ベイスターズのドラフト指名選手を紹介
6位の坂口翔颯は國學院大學出身で、最速153キロのストレートに加え、多彩な変化球で完成度の高い右腕。報徳学園高校では、甲子園出場はありませんでしたが、大学では、1年秋に5勝を挙げてリーグ優勝、自身も最優秀投手に輝いています。
大学の先輩には武内夏暉(埼玉西武)、田中千夏(巨人)がおり、本人は「1年目から一軍で」と、6位から即戦力をアピールしました。
野手の支配下指名は2名で、3位の加藤響は独立リーグ出身の強肩強打が光る遊撃手。神奈川県厚木市出身で、東海大相模高校では高校通算35本塁打をマークし、東洋大学でも1年春からリーグ戦に出場しましたが、3年秋のシーズンを最後に退部して、大学に在籍したまま四国ILpulsの徳島に入団した異色の経歴を持っています。
今季はいずれもリーグ5位の6本塁打、41打点、打率もリーグ9位の.311と打撃力の高さを披露し、遠投100mの強肩を生かした内野守備も堅実で、将来は「日本を代表するショートになりたい」と高い志を持ってのプロ入りとなりました。
5位の田内真翔は、今ドラフトで支配下唯一の高卒で、攻走守三拍子揃った内野手。遠投114mの強肩と俊足を生かした守備に加え、広角に打てる打撃が持ち味で、おかやま山陽高校では2年夏の甲子園に出場してチームのベスト8進出の原動力となりました。甲子園出場時はサードを守りましたが、2年秋からはショートとしてチームの主軸として活躍しました。
育成枠では高校生3名を指名。1位の小針大輝(日大鶴ヶ丘高校)は、191センチ94キロの堂々とした体格ながら、巧打に俊足も光る左の大型外野手。2位の吉岡暖(阿南光高校)は、3年春のセンバツで公立勢として唯一のベスト8進出の原動力となった右腕。3位の金渕光希(八戸工大第一高校)は、球の出どころが見づらい投球フォームから、角度のある速球を投げ込むサウスポーと、いずれも素材重視の指名となっています。
文:大久保泰伸
大久保泰伸