篠原涼子 ストレスなく理想の体に…ダイエット中にすることは?
この冬に挑む舞台に向けて、トレーニングとダイエットを始める時期という篠原涼子さん。節制するだけでなく、定期的な“チートデイ”を設けてメリハリを付けることが、ストレスなく理想の体に近づくための秘訣なのだそう。「日経ヘルス2025冬号」のインタビューからお届けします。 ●ハマってくると、スムーズにやせられる 「ちょうど明日から、ダイエットを始める予定。だから今日いっぱいは好きなだけ食べます!」と快活に笑う篠原涼子さん。体を絞る時期には食生活も一変し、たんぱく質と野菜が中心となる。 「基本的には炭水化物はとらず、鶏むね肉と葉野菜、お味噌汁だけ。どうしても食べたいときは少し玄米を食べます。サラダはドレッシングを使わずに塩のみ。食べる楽しみは減るけど、ハマってくると不思議とおいしく感じられて、むしろ『それじゃなきゃ嫌』という感覚になる。そこまでいくと、スムーズにやせられます。その状態になるまではちょっと苦しいんですけどね」 ひたすら我慢するのではなく、定期的に「チートデイ」を設けるのも、ストレスをためないコツ。 「もともと食べることが好きだから、たまには制限せずに好きなものを好きなだけ食べたい。チートデイには炭水化物や甘いものもOK。ただ、いきなり血糖値が上がると睡魔が襲ってくるし、頭も働かなくなります(笑)。そんな日は割り切って、“頑張らない日”“何も考えない日”と決める。ときには自分をなぐさめて、ご褒美をあげることで明日からまた頑張ろう! と思えます」
朗読劇に向けてプール通いもスタート
食生活の切り替えとともに、休んでいたジム通いも再開。筋トレとスイミングを組み合わせたトレーニング法が、今の自分には合っていると話す。 「声が思うように出なかったとき、プールへ通ったら肺活量が上がって、すごく声が伸びたので、積極的に取り入れたい。コロナ禍以降はお休みしていたヨガにも、また行きたいですね」 体を絞るだけでなく、心をリセットできるのも、運動の利点。 「体が変わっていくのが楽しいし、爽快感も得られる。ほかの方とコミュニケーションできるのもジム通いのよさですね。みなさんリフレッシュに来ているから明るくて、自分も元気をもらえるし、やる気のスイッチが入ります」 こうした体づくりは、12月から始まる舞台『見知らぬ女の手紙』に向けたもの。原作はオーストリアの作家、シュテファン・ツヴァイクの短編小説で、篠原さんはある男性に一方的に激しい恋慕を寄せ、破滅していく女性を朗読の形式で演じる。 「狂気とも捉えられるほどに、一人の人物を永遠に愛し続ける……。そんな彼女の姿は悲しくもあるけど、同時に純粋で美しい心の持ち主だな、と感動もするんです。観た人に『こういう愛し方も素敵だな』と感じてもらえるように表現していきたい」 ●生の舞台やコンサートは観客との“セッション” 演出の行定勲さんからは、年齢を重ね、人生経験を積んだ今の篠原さんならではの深みのある表現も期待されているそう。 「実際の私はまったく深くないので、どうしようかな……とめちゃくちゃプレッシャーです。これまで演じてきた役のイメージからか、クールでカッコいい人と思われることも多いけど、素の自分はまったく逆なので(笑)」 長年、映像作品に軸足を置いていた篠原さんだが、近年は舞台への意欲も高まっている。 「コンサートでもそうですが、生の舞台ではお客様の感情が演じる側にも伝わってきて、自分でも知らなかった感情が生まれてくるんです。一緒にセッションしているような感覚があって、それがすごく楽しい。照明や音楽、衣装からもエネルギーをもらえて、稽古とは違う表現ができる気がします。今回のような朗読劇では語りだけで表現する楽しさもありますね」 公演後は、ただ休むだけでなく適度に体を動かすことが、心身のリカバリーに。「その日の公演が終わったら、ジムへ寄って体をほぐし、お風呂にしっかりつかって帰りたい。今回のような神秘的な朗読劇は私にとっても新しいチャレンジ。しっかりリカバリーして物語に没頭し、最後まで演じきりたいです」。 取材・文/工藤花衣 写真/古水 良 スタイリング/ゴウダアツコ ヘア&メイク/岡野瑞恵 日経ヘルス2025冬号掲載記事を再構成 この記事は雑誌記事掲載時の情報に基づいており、現在では異なる場合があります