維新代表選告示、4氏の争い確定 12月1日投開票 党勢立て直しへ14日間の舌戦火ぶた
日本維新の会の代表選が17日告示され、首長と国会議員の計4人が立候補を届け出た。与党が過半数割れした先の衆院選での議席減を受け、党勢の立て直しを焦点に14日間の舌戦がスタート。来月1日の臨時党大会での投開票を経て馬場伸幸代表(59)の後任の新代表が決定する。 【ひと目でわかる】維新に影響力残す橋下徹氏 現代表らは「飲み食い政治」と古巣批判をXに連投 立候補したのは、届け出順に共同代表の吉村洋文大阪府知事(49)▽金村龍那衆院議員(45)=比例南関東▽空本誠喜衆院議員(60)=広島4区▽松沢成文参院議員(66)=神奈川選挙区-の4人。 届け出の受け付けは午前9時から正午まで大阪市中央区の党本部で行われた。4人は午後、南海難波駅(同区)近くで合同街頭演説に臨んだ後、記者会見する。選挙期間中、各地で演説会や討論会が行われる予定。 令和4年の前回代表選は推薦人の上限規定がなく、馬場氏の推薦人が突出して多くなったことを踏まえ、今回は推薦人を特別党員(現職議員と首長)50人と定めた。50人のうち国会議員と地方議員がそれぞれ少なくとも1人含まれ、候補者が所属または関係する議会会派から5人以上(10人未満の会派は過半数)の推薦が必要とした。 ■有権者は2万5千人余 投票できるのは、特別党員846人と2年以上党費を納めた一般党員2万5025人の合計2万5871人で、等しく1票を有する。一般党員は今月30日必着で郵便投票し、特別党員は郵便投票か、臨時党大会での直接投票のいずれかを選べる。党大会で開票され、最多得票者が新代表となる。 吉村氏は平成23年、地域政党「大阪維新の会」の公認を得て大阪市議選で初当選。衆院議員1期目で大阪市長に転身し、31年から大阪府知事を務め、現在2期目。 議員秘書出身の金村氏は令和3年衆院選以降、当選2回。現在は副幹事長を務める。 空本氏は民間企業での勤務を経て平成21年衆院選で初当選し、現在3期目。 元神奈川県知事の松沢氏は25年参院選で初当選し、2期目途中に行われた令和3年の横浜市長選に出馬し涙をのんだ後、4年参院選で再び議席を得た。当選3回。