リーダーシップ光る中越・窪田優智主将「やったことのないことをやる」初センバツへチームけん引
秋季高校野球北信越大会(石川)が12日、開幕する。中越(新潟2位)をけん引するのは一塁手の窪田優智(ゆうと)主将(2年)。新潟県大会打率5割の打撃と抜群のリーダーシップでナインをまとめる。中越は1回戦(12日)で大野(福井3位)と対戦する。 ◇ ◇ ◇ 「今までやったことのないことをやる」。窪田は北信越大会への意気込みを話した。今年で創部69年目の中越は夏の甲子園には11度出場しているが、春はまだない。「先輩たちを超えたい」と意欲を高める。 5番に座った秋季県大会は24打数12安打の打率5割で6打点。一方で「当たりが止まった」と準決勝の北越戦、決勝の新潟明訓戦がいずれも1安打だったことを反省する。軸足に体重を残すことを意識するなど、北信越大会に向けて修正中だ。 本田仁哉監督(48)は「野球に熱く、情が深い。チームの強さを引き出してくれる」と信頼を寄せる。主将としてのモットーは「チームメートに厳しく、それ以上に自分に厳しく」。午前7時からの朝練習、下校時間の午後8時30分、ぎりぎりまで毎日行う自主トレは日課。食事も甘味飲料やお菓子類は取らない。「準備に時間がかからないから」と髪形自由の中越でただ1人、丸刈りも通す。 野球に熱量を注ぎ、自分を律しながら、チームメートをまとめてきた。「北信越で圧倒して甲子園に乗り込みたい」。本気度を高めてセンバツ切符を取りに行く。【斎藤慎一郎】 ◆窪田優智(くぼた・ゆうと)2007年(平19)6月30日生まれ、新潟市出身。桃山小1年の時に少年硬式野球の新潟北リトルで野球を始める。山の下中では新潟シニアに所属し、2年の時に全国選抜、日本選手権に出場した。中越では1年秋からベンチ入り。今夏から背番号3。右投げ右打ち。176センチ、72キロ。