194キロ衝突死、大学の准教授「速度上がると視野狭くなる」「130キロで左右30度に」証言
大分市で2021年、時速194キロの乗用車で右折車に衝突し、同市の会社員小柳憲さん(当時50歳)を死亡させたとして、自動車運転死傷行為処罰法違反(危険運転致死)に問われた元少年(23)の裁判員裁判の第4回公判が11日、大分地裁(辛島靖崇裁判長)であった。視野を専門とする大学の准教授が検察側の証人として出廷し、「速度が上がると視野が狭くなる」などと証言した。 【図表】事故状況のイメージ
検察側はこれまでの公判で、夜間の高速走行が視野に影響を与え、右折車の発見が困難になると主張している。
准教授は、高速走行と視野の関係について、「40キロでは左右に100度ほどある視野が、130キロでは30度ほどになる」との公開データを示して説明。また、暗い場所では瞳孔が開き、視界がぼやけることなどから、「車の位置が特定しにくくなる」と証言した。
一方、弁護側から、証言する際に引用した高速走行と視野の関係についてのデータの根拠となる実験を知っているかを問われると、「知らない」とした。