DeNAルーキー石田が父に贈る2勝目 100球未満の完封「マダックス」達成
DeNA5-0西武(16日) プロ初勝利から1週間。DeNAの石田裕が大仕事をやってのけた。西武打線を4安打に抑え、わずか95球で完封勝利。「正直、五、六回までを目標にしていた。まさか最後まで投げ切れるとは」と自身も驚く「マダックス」(100球未満の完封勝利)で、チームを7連勝へ導いた。 【写真】「まさか最後まで投げるとは」通算2勝目を挙げ、ポーズをとるDeNA・石田 無四球が物語るように、制球力が売りの新人右腕。低めのコーナーに球を集め、軽快にアウトを積み重ねていった。走者を背負っても崩れない。八回2死一、三塁の場面もフォークで三直に打ち取った。「ストライク先行で行けたのがよかった」と納得の2勝目だった。 横浜市出身で家族そろって熱烈なDeNAファン。この日は、幼少期から練習相手をしてくれた父が観戦に来ていた。初登板だった9日のソフトバンク戦の時は入院中で、球場に来られなかった。「ちょっとでもいい姿を見せられればと思っていた。出来すぎですよね」。父の日に最高のプレゼントを届けた22歳は、気恥ずかしそうにほほえんだ。(川峯千尋)