〈とやま衆院選2024・3区〉橘さん圧倒、貫禄6選 「県西部発展、元気な日本を」
官房副長官として相手候補を圧倒した富山3区の橘慶一郎さんは高岡市中川1丁目の光慶寺に設けた選挙事務所で「県西部6市の発展を考え、それをモデルに全国津々浦々が元気になる日本づくりを進めたい」と6期目の決意を示した。 午後7時半ごろに支持者が集まり、同8時ちょうどに当選確実の一報がテレビで流れると「おー」という歓声と拍手が起こった。橘さんは午後9時ごろ、カオル夫人と事務所に姿を見せ、深く何度も頭を下げた。 選対本部長の武田慎一県議が勝利宣言した後、選対総括責任者の米原蕃県議が「選挙は自民党にとって厳しい状況だが、橘さんは逆境に強い方であり、石破首相と連携し、日本のために活躍してほしい」と述べ、万歳三唱した。 橘さんはあいさつの中で、28日に上京しなければならなくなったとし、「いろんなことがあって大変だが、それを糧にして頑張っていきたい」と力を込めた。 県西部6市の首長が顔をそろえ、角田悠紀高岡市長が代表してあいさつし、万歳三唱した。知事選で再選を果たした新田八朗さんも駆けつけ、当選を祝った。野上浩太郎参院議員、山本徹県議会議長、宮本光明自民県連幹事長らが祝辞を述べた。 ●復活期待、見守る 国民・大久保さん 国民民主新人の大久保光太さんは小選挙区で落選が確実になった27日午後9時ごろ、高岡市熊野町の選挙事務所で「皆さんのおかげで戦えたが、私の努力、力が足りなかった」と深々と頭を下げた。事務所では比例復活を期待する支持者が開票を見守った。 ●「役割を果たせた」 共産・坂本さん 共産新人の坂本洋史さんは午後10時15分ごろ、高岡市佐野の選挙事務所で「情勢を大きく切り開く役割を果たせた。暮らしを疲弊させる政治のあり方に根本的な転換が求められている」と述べた。瘧師浩元選対本部長は「自民党から離れた票を引き寄せられなかった」と無念さをにじませた。