2004年にもロシアで起きていた大規模テロ…不肖・宮嶋が現場となった中学校で見た「凄惨な光景」
モスクワコンサート会場テロ事件
3月22日、ロシア首都モスクワ郊外のコンサート会場でIS(イスラム国)メンバーと思われる4人の実行犯により引き起こされたテロ事件では少なくとも140人が死亡、負傷者も300人以上を超える大惨事となった。丸腰の民間人、しかも女性、子供らにもためらわず自動小銃の引き金を引いたばかりか、ナイフでとどめを刺すなんて蛮行はもはや人の所業ではない。こんな目を背けたくなる残虐な行為が「異教徒」やからという動機で行われたのである。そんなロシアは死刑制度を廃止して久しい。 【写真】2004年にもロシアで起きていた大規模テロ…不肖・宮嶋が見た凄惨な現場 実行犯と思われる4人も最悪でも終身刑である。そりゃあロシア国民の怒りと憎しみは察して余りある。とはいえや、それでもあの4人の顔が変形するほどの拷問はあかんやろ。4人のうちの1人は耳をそぎ落とされる動画まで流されるにいたってはやりすぎや。あの映像がフェイクとしたら、悪趣味極まりないが。そんなテロ事件同様目を背けたあなる拷問やらかして、それがなんら問題にならんのがロシアらしくもあるで。現に今もロシア軍はウクライナの民の頭上にミサイルを降らせ女性や子供を含む民間人を殺戮し続けて、プーチン大統領が今回のテロ事件を断じたような「血なまぐさい野蛮なテロ」に手を染めているのである。
1990年代から相次ぐ
実はロシアは1990年代からテロ事件が続いている。その多くがロシアからの独立を望んだチェチェンの武装勢力が引きおこしたが、チェチェンとの内戦やそんなほとんどのテロ事件に強硬に対処したのが当時から大統領やったプーチンやったのである。 不肖・宮嶋、2015年を最後にロシアを訪れていない。特に、2022年2月に始まったロシア軍によるウクライナ侵攻後に「『ロシア軍に関するフェイクニュース』をリリースしたものは最長で15年の刑」という大統領令が発布されてからは訪露計画すらたてたことがない。それまではチェチェンの内戦や北朝鮮の二代目独裁者だった金正日総書記を追いかけ回すなどで、頻繁にかつ長期に渡って訪露をくりかしており。プーチン大統領も2度だけだが、このレンズに捉えたことがある。但し2度ともロシア国内やなかったが。そして、そんなロシアでのテロ事件も取材したことがある。