遺失物管理に新システム 落とし物の手続き オンラインで可能に 広島
皆さんは落とし物の検索や届け出のため警察に行った経験はありますか?21日から県内外を問わずオンラインでできるようになりました。 棚にずらりと並んでいるのは全て落とし物です。広島東署だけで年間約8万件。県内の警察署で最も多いといいます。 広島東署 堀田紅会計課長「最近増えてきたものであれば旅行者が使ったスーツケースがそのまま置き去りにされて、それが届けられることが多くなってきています」 県警は落とし物の扱いについて独自に運用していた遺失物管理システムから警察庁の新システムに移行しました。 橋本理香子記者「このようにパソコンやスマートフォンから24時間いつでも遺失物申請ができるようになりました」 警察署や電話での対応以外に、新システムではオンラインでも届け出が出せるようになり、全国の落とし物と照合できます。 県警によりますと去年1年間の県内の落とし物の数は28万件にのぼります。うち届け出があったのが半分以下のおよそ11万件。更に持ち主に返還されたのは全体の2割ほどだったといいます。 現在、新システムに移行しているのは広島を含め23府県。2026年度末には全国で完全に導入される予定です。 県警は落とし物をした人にオンライン手続きを活用してもらうことで、より多くの返還につなげていきたいとしています。