里山にライダーズカフェ かほく・内高松でオープン ツーリングの休憩所、住民交流の場に
里山に囲まれたかほく市内高松の河北縦断道路沿いに30日までに、バイク愛好者が集うライダーズカフェがオープンした。ツーリングで能登方面へ向かうライダーの休憩所として利用してもらい、特産品の販売などを通じて自然豊かな高松の魅力を発信する。住民の交流の場としても活用を促し、地域のにぎわいにつなげる。 「ライダーズカフェ田園」は農産物直売所「心の市場」の敷地内にあり、オーナーの宮口弘さん(64)=津幡町=、心の市場店長の山本初美さん(73)=宝達志水町=らが運営する。 自らもバイク好きの宮口さんは、能登方面や羽咋市の千里浜海岸を目指すライダーの多くが河北縦断道路を利用する点に着目し、ライダーズカフェとして整備した。広さ約100平方メートルの建物は、宮口さんらがプレハブ2棟にペンキを塗るなどして手作りした。 テラス席を含め全20席の店内では、焼きそばやたこ焼き、コーヒー、ジュースなどを提供し、カキを豪快に蒸し上げる特別メニュー「カンカン焼き」も用意した。店内にレコードを配置するなどレトロな雰囲気とした。 カフェの近隣は一人暮らしの高齢者が多く、住民が集まれる場所の整備を求める声が上がっていたことから、地域の憩いの場としても気軽に利用してもらう。 来春にはバーベキューができる場所を整備する予定で、宮口さんは「きれいな里山里海を見に、全国からたくさんのライダーが訪れ、能登の復興にもつながってほしい」と話した。