森永康平氏 1人当たりGDP2年連続G7最下位で政府に苦言「どう考えたって政策の失敗以外ない」
経済アナリスト森永康平氏(39)が24日、ニッポン放送「垣花正 あなたとハッピー」(月~木曜前8・00)に生出演し、日本経済の転落で政府に苦言を呈した。 内閣府は23日、23年の日本の国民1人当たりの名目国内総生産(GDP)が、前年比0・8%減の3万3849ドルだったと発表した。2年連続の22位だが、1980年以降で最も低く、21位の韓国に逆転を許した。 また先進7カ国(G7)では2年連続の最下位という惨状で、森永氏は「真摯に受け止めるべきだと思っていて」と評した。 人口減や円安を理由に挙げる声もあるが、森永氏は「人口が減っているからしょうがないと言う人がいますけど、日本より韓国の方が減ってますけどって話ですし。言い訳できないですよね。為替が円安だからと言っても、ウォンも下がっているし」と、苦しい言い訳と断じた。 特に人口減については、「少子化がとか、人口減少がと言っていますけど、私が小学校の時の社会の教科書に、“これから日本は少子高齢化が…”と書いてあった。いきなり人が減ったのだったら同情の余地もありますけど、30年前から言っていただろう?と」と、長年の政府の無策ぶりを嘆いた。 あらためて森永氏は、「政策のミス以外の何物でもない」と糾弾した。「政策がちゃんとしていたのにこの結果ですというのであれば、日本人の能力が低いですねって話になる。それはないでしょうと言うことを考えたら、どう考えたって政策の失敗以外ない」とし、「そうなると、この結果を真摯に受け止めて、何で政策が悪かったのか反省しないと、ずっとこのまま同じことをやるわけですから」と、政府に猛省を促した。