ＤｅＮＡ・三浦監督

◇２０日　「２０２４　ＪＥＲＡ　クライマックスシリーズ　セ」ファイナルステージ第５戦　巨人１―０ＤｅＮＡ（東京ドーム） 　勝利の女神は最後にＤｅＮＡへほほえまなかった。１点を追いかける７回１死。桑原が左前に放ったライナー性の当たりを、突っ込んできた巨人の左翼・オコエが後逸。桑原は一気に三塁へ進んだ。しかし、続く森敬の遊ゴロで突っこんだ桑原が本塁でタッチアウト。その後も、巨人がみせる継投に零封され、２連敗を喫した。 　試合後の三浦監督はこの攻めについて、「ちょっと相手に最高のプレーをされてしまったかなと思います」。淡々と振り返った。打線が下位にまわる場面。サインは打者が振ったと同時に走者がスタートする「ギャンブルスタート」。森敬はゴロを転がしたが、遊撃・門脇の正面へ。そして、捕手に絶好の送球。同点のチャンスはついえた。 　投手陣は踏ん張った。先発・浜口は３イニングの予定を延ばし、４回も続投。任された４イニングを１安打無失点にまとめた。決勝点は５回に２番手の山崎が中山に打たれたソロだった。それでも、指揮官は「ヤス（山崎）だけじゃないし、チームで戦っていることですから」。継投の一角の失点を責めなかった。 　３勝３敗のタイとされた。しかし、三浦監督に焦りはなかった。２１日の第６戦で勝ったチームが日本シリーズに進むことができる。「もう一度、全員で集中してね。（試合）内容は悪くないですから。こういうプレッシャーの中、試合ができるわけですから、みんなで気持ちを一つにしてＤｅＮＡらしく入っていけるようにします」。大一番への決意を語った。