9月利下げの行方は?「株価暴落」で見えたFRBの大誤算
失業率の急上昇を示した7月アメリカ雇用統計で株式市場は大混乱。今後発表の各種統計結果によっては、FRBのかじ取りがさらに困難になる可能性も(写真:ブルームバーグ)
失業率の急上昇を示した8月2日発表の7月アメリカ雇用統計を受け、世界の株式市場がパニック状態に陥った。CME(シカゴ・マーカンタイル取引所)のFedWatchツールによれば、株価混乱直後の8月7日時点では、9月会合で50bpという”大幅”利下げ(通常は1回で25bpの利下げ)が行われる確率が7割近くに上昇した。 大幅利下げの思惑が強まるのには、合理的な理由がある。4~6月期のインフレ率が落ち着きを見せたことを受け、アメリカ金融政策の重点がインフレから雇用へと大きくシフトしたためだ。
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小野 亮