【箱根駅伝】早大のキーマンは〝山の名探偵〟 工藤慎作が明かす上りへの得意意識の理由
名門のキーマンは? 来年1月2、3日に行われる第101回東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)で、前回7位の早大は総合3位を目標に掲げている。花田勝彦監督(53)は、山上りの5区に前回6位の工藤慎作(2年)を今回も起用する方針。同選手は人気漫画「名探偵コナン」の主人公(工藤新一)と同じ名字に、トレードマークのメガネ姿から「山の名探偵」と注目を集めた。 千葉県出身の工藤は、八千代松陰高出身。全国高校駅伝では留学生起用が多い3区に2度出走し、個人で2年時に6位、3年時に5位と好成績を収めた。当時について「高校駅伝の3区は留学生が多くて、上りが基調の区間。(3区で)トラックだと全然かなわない選手にも勝てたり、留学生とも対等に戦うことができたので、そのあたりから上りへの得意意識はあった」と振り返った。 その上で「私自身、坂道ダッシュがものすごく遅い。走りの馬力自体はないかもしれないけど、上り時の体重移動がものすごくうまいと自負している。その体重移動で、効率良く上ることができるのが、得意な要因だと思う」と自らの強みを分析した。 今季も好調で、出雲駅伝6区2位、全日本大学駅伝8区3位と結果を残している。2度目の山上りに向けて「自分が(箱根の5区を)チームの中で一番走れるというのは、自他ともにある。チームでより良い結果を出すために、自分が走ることが必要だと思う」と大きな自信を見せた。目標達成に向けて〝名探偵〟の走りがカギとなりそうだ。
加田晃啓