北海道就職の強い味方 AIRDOが就活生向け割引運賃
【北海道・札幌】就職活動の解禁が3か月後ろ倒しになり、3月スタートとなった今年の就職戦線。北海道への就職や北海道の就活生を支援しようと、航空会社AIRDO(北海道国際航空/本社・北海道札幌市)と北海道は「就活支援割引運賃」を設定し、4月から割引適用の航空券を発売しています。
北海道外の学生まで対象を拡大
北海道とAIRDOは2011年11月に包括連携協定を結んでおり、北海道の活性化に向けて相互に連携・協力しながら協働事業に取り組む中で、「就活支援割引運賃」を設定することになりました。 「就活支援割引運賃」はその名の通り、AIRDOの全就航地(札幌・旭川・函館・女満別・帯広・釧路・仙台・東京・神戸・岡山)の大学院・大学・短期大学・高等専門学校などに在籍する就職活動中の学生が対象の割引運賃です。 この運賃は昨年から実施していましたが、北海道との包括連携協定の施策として行われるのは初で、また、道外の学生まで対象を広げたのも初の試みです。AIRDO企画部によると、「道内企業に目を向けている首都圏などの学生の負担を減らすことで、道内企業への就職や北海道への定住のお手伝いが出来れば」としています。 「就活支援割引運賃」が適用される航空券の発売は4月1日(水)ですが、以下のような利用条件が定められています。 ▽AIRDOとの所定の手続きを経た大学院・大学・短期大学・高等専門学校に在籍する就職活動中の学生が対象 ▽搭乗の際に学校から発行される就活支援割引運賃利用の「承諾書」と学生証などの顔写真付身分証明書が必要 ▽AIRDOのWEB会員サービス「My AIRDO」の会員(無料) 「就活支援割引運賃」の発売1週間前に迫った3月25日現在で、利用申請のあった学校は道内33校・道外8校、承諾書の発行申請は道内7560枚・道外1500枚に上るなど、早くも人気の制度となっています。8月以降、企業は具体的な採用活動(面接・試験など)に入ることになりますが、4年次に上がる4月からセミナーや説明会などが活発化、学生たちの事前準備の需要が高まる時期となっています。
「就活支援割引運賃」が適用されるのは4月1日(水)から6月30日(火)までで、札幌・東京線、旭川・東京線、函館・東京線、女満別・東京線、帯広・東京線、釧路・東京線、札幌・仙台線が片道1万2000円、札幌・神戸線が同1万4000円、札幌・岡山線が同1万5000円となっています(いずれも税込み)。 4月から6月というと桜前線が日本列島を駆け抜け初夏に差し掛かる季節。「就活支援割引運賃」は、北海道から、そして北海道にやってくる就活をする学生たちの背中をそっと押してくれそうです。 (ライター・橋場了吾)