【ウインターカップ注目選手】清水脩真・平良宗龍(開志国際)「日本一奪還へ欠かせないチームの心臓」
2022年のウインターカップで初優勝を成し遂げた開志国際高校(新潟県)。清水脩真と平良宗龍(ともに3年)は、当時1年生ながらコートに立ってチーム初となる冬の日本一に貢献した。 主に高確率のジャンプシュートとゲームメイクで貢献するのが清水。165センチと小柄だが、圧巻のスピードで会場を沸かせ、今年は背番号4を身につけてチームの先頭に立つ。 4勝3敗の5位の成績となった「U18日清食品トップリーグ2024」を終えたあとは、「スピードを生かしたキックアウトやジャンプショットはやっぱり相手に警戒される部分なので、今まで以上に3ポイントの練習にも取り組んでいます」とコメント。とはいえ、「自分のバスケットが開志のバスケットにも直結している」と強みには自信を持っており、同校の富樫英樹コーチも清水を起点にした速い展開をポイントに挙げる。 「オフェンスが遅いときがあるので、清水にはもっと攻撃的なドリブルを仕掛けたり、いい意味でゲームを荒らしたりしてほしいですね」 昨年から不動のエースを務めるのは平良。天性の得点嗅覚と優れたスキルを駆使して得点を奪い、一度ゾーンに入ったら止められない爆発力もある危険なスコアラーだ。学年が上がるごとに得点以外で貢献することへの意識も芽生え、今年はエースの口から「リバウンド」という言葉をよく聞くようになった。 「点を取りにいくことはもちろんですけど、今はリバウンドにも積極的に絡みにいっているのでその部分を評価してもらえたら本当にうれしいです。オフェンスでも3ポイントだけじゃなくて、リバウンドに絡んだ泥臭いプレーからも点を取りにいきたいです」 今年の開志国際は、清水と平良がダブルキャプテンとしてチームを引っ張り、コートではガードコンビとして試合を作る役目も担う。「清水とは1年生のころからずっと試合に出ていますし、最後はこのメンバーで優勝したいという気持ちは強いです」と平良は闘志を燃やす。 チームの心臓部とも呼べる2人の活躍なくして、ウインターカップ優勝はない。そう断言できるほど、清水と平良の持つ影響力は計り知れない。 文=小沼克年
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