発祥の地も! 開湯1300年を超える「城崎温泉」オススメ湯めぐりスポット[FRaU]
有馬や城崎など、全国的にも名高い温泉がひしめく兵庫県。貴族、武士、僧侶、文人、そして庶民と、時代や立場に関係なく、古から人びとは、こぞってこの温泉大国を目指しました。兵庫の湯をめぐってみれば、温泉好きな日本の姿が見えてくる? 今回は、「城崎温泉」をピックアップ。
志賀直哉も愛した「城崎温泉」
志賀直哉に愛され、2020年には開湯1300年を迎えた城崎温泉。1925年の北但大震災を乗り越えた老舗旅館が残るほか、近年では古い建物をリノベーションした、あらたなスポットも増えています。 ■木の香りに包まれて 中国から移植した柳の木の下から、温泉が湧き出たという奇譚が名の由来。7つの外湯のうちでもっとも小さな施設だが、柳並木を前に佇む建物や、天井の梁が見事な内装は趣十分。熱めのお湯は外傷やはれものに効果があるそう。 柳湯 豊岡市城崎町湯島647 営業時間:15:00~23:00(最終受付22:40) 定休日:木(祝日の場合は営業) 料金:大人800円、小人400円
■城崎温泉発祥の地 木屋町通りに位置する外湯。717年、城崎温泉の開祖と伝わる道智上人が夢でお告げを受けこの場所で経を唱えつづけたところ、霊湯が湧き出したという伝説が残る。四季のうつろいを感じる露天風呂で、城崎の歴史に思いを馳せて。 まんだら湯 豊岡市城崎町湯島565 営業時間:15:00~23:00(最終受付22:40) 定休日:水(祝日の場合は営業) 料金:大人800円、小人400円 ■城崎の自然を全身で 2020年にリニューアルした人気の外湯。城崎温泉の外湯唯一の全面露天風呂からは、山々の雄大な景色が堪能できる。春の花々、夏の新緑、秋の紅葉、冬の雪景色と、四季それぞれに異なる自然美を湯に浸かりながら楽しんで。 御所の湯 豊岡市城崎町湯島448-1 営業時間:7:00~23:00(最終受付22:40) 定休日:木(祝日の場合は営業)
■『城の崎にて』ゆかりの宿 温泉街にひっそりと佇む、創業300年の老舗旅館。明治、大正、昭和にかけて、志賀直哉をはじめとした白樺派の作家たちや、柳田國男などの学者、山下清、小磯良平といった画人など、名だたる文化人が投宿した。 三木屋 豊岡市城崎町湯島487 日帰り入浴:なし チェックイン:15:00~18:30 チェックアウト:11:00
■寝ても覚めても温泉を 北柳通りから一本入ったところにあるお宿。1925年の北但大震災で奇跡的に焼け残った本館は、古くから温泉地として栄えてきた佇まいをいまに伝える。部屋の真ん中に五右衛門風呂が鎮座する特別室は圧巻のひと言。 つばき乃 豊岡市城崎町湯島781 日帰り入浴:なし チェックイン:15:00~18:30 チェックアウト:10:00 ●情報は、『FRaU S.TRIP MOOK 未来へつづく旅「神戸・兵庫」へ』発売時点のものです(2023年12月)。