のと鉄道でポケモン列車 8月から、小学生以下無料
●「被災地の子ども笑顔に」 七尾―穴水間を運行するのと鉄道(穴水町)は8月、人気ゲーム「ポケットモンスター」のキャラクターをあしらったラッピング列車の運行を始める。夏休み期間は水曜を除いて1日2往復で、小学生以下は無料とする。3日、県庁で会見した馳浩知事は「子どもたちに笑顔をもたらし、能登の創造的復興の後押しとなることを期待したい」と語った。 【写真】のと鉄道が8月から運行するポケモンのラッピング列車のイメージ ラッピング列車はピカチュウのほか、イーブイやヒバニー、ニャオハなど、かわいらしいキャラクターがデザインされた。 2往復のうち、1往復が8月1日~9月1日限定でスタンプラリーを楽しめる「夏休み特別号」となる。ラッピング列車は9月以降も1日1往復で運行を続ける。運行に合わせて穴水、能登中島、七尾の3駅ではポケモンの装飾も行う。ポケモン・ウィズ・ユー財団が企画に協力した。ラッピング列車のダイヤは次の通り。(◎が夏休み特別号) ◎穴水午前10時51分発―七尾午後0時5分着、◎七尾午後0時33分発―穴水同1時34分着、穴水午後2時17分発―七尾同3時23分着、七尾午後3時38分発―穴水同4時36分着 ●通常ダイヤに 同社は、7月20日から現在の1日14往復を通常ダイヤの17往復に戻す。能登半島地震によって崩れた土砂がトンネルをふさぐなどし、一時運休を余儀なくされたが、半年ぶりに地震前の運行体制が復活する。 県によると、4月6日の全線運行再開以降、能登中島―穴水間で速度を落とし、本数も減らしていた。通常速度で安全運行できることが確認されたため本数を元に戻す。七尾―穴水の平均所要時間は現在の45分から40分に短縮される。 JR西日本金沢支社も20日、一部で臨時ダイヤとなっている七尾線を全て通常ダイヤに戻す。普通列車1本を通常通りの運行時間に変更する。観光列車「花嫁のれん」2往復は運休を続ける。 馳知事は、2日に輪島塗と珠洲焼の産地復興に向けて協定を結んだパソナグループから「淡路島での仮設工房の設置が可能」との申し出を受けていると語った。淡路島で生産された作品を輪島塗や珠洲焼として扱えるのか、経済産業省と調整を進めているとした。 協定は、同グループが淡路島で展開するホテルなどの装飾や調度品の製作依頼、購入を行い、需要創出を図る内容となっている。