記念日だからって、ホテルでディナーするのやめませんか?
「ザ・リッツ・カールトン東京」45階に、2024年1月にオープンした「Héritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)」。東京の夜景を楽しみながら味わう、クラシックなフランス料理を現代風にアップデイトしたコース……となると、ついつい記念日に行きたくなるけれど? 美食のネタ帖
のっけからちょっとショッキングなタイトルをつけてしまったけれど、記念日にホテルで食事をとることをやめようと言っているわけではありません。ホテルでディナーといえば、まず雰囲気やサービスが一定の基準以上であることが約束されていることから、記念日や家族の行事で店を探す際につい頼りがち。でも、ホテルだからとかしこまらずに、もっと気軽においしいものを食べに行く気分で出かけたら……もっと豊かな気分になれるんじゃないかな。 もちろん、街場のレストランよりホテルは少し割高。だから、懐に余裕がある時じゃないと行けません。それでも、本当においしい食事を楽しみたいという気分の日に行きたいフランス料理店を発見したのです。ホテルでフランス料理といえば、今、私が思う東京の最高峰は「SÉZANNE(セザン)」*ですが、お値段もそこまでは張りませんから。 註:「フォーシーズンズホテル 丸の内東京」内のレストラン。
東京・六本木 「Héritage by Kei Kobayashi(エリタージュ バイ ケイ コバヤシ)」
ここは、「ザ・リッツ・カールトン東京」の45階。パリで活躍するミシュラン3つ星シェフ、小林 圭氏が手がけるフレンチレストランです。KEIシェフと言えば、和菓子の老舗「とらや」とタッグを組んだ「ESPRIT C. KEI GINZA」、さらに虎ノ門ヒルズの「KEI Collection PARIS」とニューオープンが続き、まさに破竹の勢いですが、こちら「Héritage by Kei Kobayashi(エリタ―ジュ バイ ケイ コバヤシ)」(以下「エリタージュ」)も料理はもちろん、使用する食材や器、またシェフ自身が好む紫色をアクセントに効かせたインテリアまで、すべてを小林シェフがディレクションしています。