エスカレーターに首が挟まり、高齢女性が死亡 西東京のスーパー
12日午前10時20分ごろ、東京都西東京市東伏見5丁目のスーパーマーケット「オーケー東伏見店」で、地下1階のエスカレーターに80代の女性が首を挟まれた状態で見つかった。警視庁などによると、意識不明の状態で搬送され、その後死亡が確認された。 【写真】手すりに巻き込まれ……エスカレーターの死亡事故、過去にも 田無署によると、1階から地下1階に下りるエスカレーターで、女性は降りる間際に転倒したとみられ、手すりと床の間に首がはさまったという。女性は仰向けで倒れていた。女性は、歩行を補助する「シルバーカー」を押していたという。 同店は今年3月に開店した。オーケーによると、事故があったエスカレーターは開店の際に新設されたものだといい、直近の点検は5月27日で、異常はなかったという。現時点で設置、稼働、点検状況等に問題は確認されていないが、「関係当局への事故原因の調査に全面的に協力している」としている。 エスカレーターは昇降機大手のフジテック(滋賀県彦根市)製だった。同社は朝日新聞の取材に、「亡くなられた利用者のご冥福をお祈りする。事故の詳細を確認中で、警察の調査に真摯(しんし)に協力する」としている。 現場は西武新宿線東伏見駅から南西に約750メートルの住宅街。 消費者庁の調査などによると、2004年6月から24年3月でエスカレーターでの死亡事故は少なくとも7件起きた。日本エレベーター協会によると、18~19年の2年間に把握した事故は1550件で、15年前から2倍超に増えた。(吉村駿、三井新)
朝日新聞社