初日ドリーム戦で４号艇の毒島誠

◇21日　SG第71回ボートレースダービー前検日（埼玉県・戸田ボート） 　笑顔が絶えず、どこか余裕すら感じさせた前検日。3月のクラシックでビッグ8冠を達成した毒島誠（40）＝群馬＝が7カ月ぶりに戸田へ戻ってきた。「戸田に特別なイメージはないけど、（戸田での）SGに関して連覇ができるのは自分しかいない」。そこへの気持ちはとにかく強い。 　前節、地元の中野希一が4コースからデビュー初Vを決めた42号機を手にした。ドリーム組のS特訓では他の選手から「毒島選手が伸びていた」という言葉が何度も出た。 　前検タイムは2位タイの6秒54。「伸びが良さそうですね。伸びにかなり振っているけど本体も良さそう」。ただ、ペラの形は特殊で「乗りづらさはないけど進みが甘い。道中でレスポンス勝負になるときついかも」と、さまざまな方向性を模索する。先々を見据え、どんな状況下におかれても準備は怠らない。 　初日ドリーム戦は強めの伸びを生かせる4号艇。くしくも前操者の優勝戦と同じ枠番に「足合わせでも強めだったし、（普段使わないペラでも）自分探しの旅でこのまま行っても面白い」と表情は明るい。ノンプレッシャーで挑むシリーズ初戦。心技体が整う毒島が最高のスタートを切る。