外国産ブレンドのそば粉に「純国内産」「北海道」と表示し販売か、「山本そば製粉」会長ら逮捕
外国産と国産をブレンドしたそば粉を北海道産と偽って販売したとして、滋賀県警は11日、製粉会社「山本そば製粉」(大津市坂本)の会長山本宗五郎容疑者(76)ら男3人を不正競争防止法違反(誤認惹起(じゃっき))と詐欺未遂の疑いで逮捕した。捜査関係者への取材でわかった。
他に逮捕されたのは、山本容疑者の弟で同社社長の健二(71)、息子で営業部長の晃大(39)両容疑者。
捜査関係者によると、3人は共謀し、5月下旬頃、外国産と国産を混ぜたそば粉1袋(約10キロ)に「純国内産」「北海道」と虚偽の表示をして大阪府内の飲食業者に販売し、代金約7200円をだまし取ろうとした疑い。虚偽表示が発覚し、代金は支払われなかったという。
信用調査会社「帝国データバンク」などによると、山本そば製粉は1946年創業。近畿を中心に全国に販売先があり、今年3月期の売り上げは4億2600万円だった。6月、「産地偽装をしている業者がいるかもしれない」と情報提供があり、県警が同社などを捜索するなど捜査していた。