「訂正する必要はない」松本人志を“切り捨て”て『ミヤネ屋』を取った、読売テレビの「局内事情」
お笑い界の帝王である『ダウンタウン』松本人志を取るか、局の看板ワイドショーを取るか――。答えはおのずと出たようだ。 【画像】やばい…松本人志「ミニスカ美女との乱痴気不倫飲み会写真」を独占入手! 「抗議文書の中身を拝見すると、事実関係で誤解があると思う。もう一度番組を見ていただければ、誤解も解けるのかなと思っております。訂正する必要はないと判断した」 新社長に就任した読売テレビの松田陽三氏は7月25日の会見でこう話した。同局の『ミヤネ屋』(日本テレビ系、読売テレビ制作)が、松本人志が性的行為を強要したとする週刊文春サイドとの争いを報じると、松本の代理人を務める田代政弘弁護士は、偏向報道であると読売テレビに抗議文を送付。BPO(放送倫理・番組向上機構)への人権侵害の申し立てを検討しているという。 これを“偏向報道ではない”と社長が判断を下したことで、“訂正も謝罪もしない”と突っぱねたのだ。 読売テレビといえば松本がレギュラーだった長寿バラエティー番組『ダウンタウンDX』があるが、現在松本は不在。冠もそのままにしてあり、裁判の結果次第では戻ってくる可能性がある。 にもかかわらず松田社長は松本サイドを切り捨てるかのような発言をしたことで“全面戦争”となったように見える。 だが、そのウラには局を含めた様々な思惑があるようだ。 「『ミヤネ屋』は大阪制作の全国ネットで、読売テレビの中で最も営業の売上も高い。週1の『ダウンタウンDX』がもたらす利益とは比べ物にならないんです。 いま『ゴゴスマ』(TBS系)の追い上げがすごいので視聴率は肉薄戦となっており踏ん張りどころ。万が一看板番組がBPOに認定されたら、シャレにならないですが……」(読売テレビ関係者) さらに事情はテレビ局都合だけでない。司会の宮根誠司キャスターの個人的な事情もあるという。 「宮根さんは最近よく“休みたい”と口にすることが増えた。実際に週5回という登板も減らしたいと口走ることもあったが、何とかとどめている状態です。最近では韓国での路上喫煙報道で謝罪に追い込まれるなど、メンタル的にも疲れているようです。 もしミヤネ屋が終わったら、昼の全国ネットの“ワイドショー枠”を日テレに奪われる可能性だってある。そうなれば50~100人規模のスタッフが職を失い、さらに局としての利益も大きく減る可能性がある。ダウンタウンDXは裏の『報道ステーション』(テレビ朝日系)には元々負けていますが、今も視聴率は2位。松本さんがいなくても成立しています。性的強要の有無は裁判に任せるとしても、不貞行為のイメージは強く、スポンサーは快く迎え入れないのでは……」(同・関係者) つまり読売テレビとしては、松本と宮根を天秤にかけ、宮根を取ったということになる。 SNSなどでは 《松本の初期の対応が事態を悪くしたのだから自業自得》 《吉本が松本のバックにいなくなったのでテレビ局も忖度しなくなったのかな》 《松本をテレヒで見なくなって久しいけど誰か困ってる?》 という声も上がっている。 読売テレビ局内では、今回の社長の会見には「よく言った」という声が多いとか。別の読売テレビ関係者も 「うちとしては、何度も放送内容を見返し、これならばBPOの審議対象にならないと自信をもっている。そして何より大きいのが、吉本興業が出て来ているわけでなく、あくまで松本さん個人の問題ということ。もし吉本さんと“全面戦争”となれば、他の番組にも大きな支障が出てしまいますが、今も“いい関係”は変わりませんから笑」 と余裕の表情だ。 《一日も早く、お笑いがしたいです》 とSNSで吐露した松本。だが、打つ手打つ手がその目的から遠のいている気がしてならないのだが……。
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