定年後でもまだまだ現役!「3割以上」の70代が働く理由と「平均年収」について解説
70代には定年退職を過ぎ、ゆっくりされる方もいれば、まだまだ働きたいという方もいます。なぜ70代を過ぎても働き続けたいのか、またどのくらいの収入を得ているのかについて知りたい方もいるでしょう。 本記事では、70代の方の就業率や年収、働く理由について詳しく解説します。今後いつまで働くか悩んでいる方、なぜ長く働き続けるのか知りたい方はぜひ参考にしてください。 ▼高齢者の「4人に1人」は働いている!? 平均年収はどのくらい?
70代の就業率
総務省統計局が令和5年に行った労働力調査によると、70代の就業率は表1の通りです。 表1
※総務省「労働力調査」を基に筆者作成 表1より、70~74歳の男女の3割以上が就業していることが分かります。男女の内訳では、どちらの年代においても男性は就業率が高いです。しかし、75歳以上になると一気に就業率は下がり、全体で11.4%まで下がっています。 また、70代の就業率は毎年増加傾向にあり、働く意思を持っている方が増えていることもうかがえます。
70代以降も働く理由
株式会社リクルートジョブズリサーチセンターが近年行った調査によれば、70~74歳の男女が仕事をしたい理由の上位5つは以下の通りとなっています。 〈70~74歳男性〉 ・1位:健康維持のため(44.9%) ・2位:自由に使えるお金(小遣い)の確保のため(34.7%) ・3位:社会とのつながりを得るため(32.3%) ・4位:生計の維持のため(31.7%) ・5位:家計を補助するため(30.3%) 〈70~74歳女性〉 ・1位:健康維持のため(46.0%) ・2位:社会とのつながりを得るため(40.8%) ・3位:自由に使えるお金(小遣い)の確保のため(32.5%) ・4位:生計の維持のため(29.3%) ・5位:家計を補助するため(27.9%) 調査結果によれば、金銭的な理由もありますが、健康や社会とのつながりのためなど自分の生活を充実させるために仕事をする方が多いようです。 特に退職後は社会とのつながりが少なくなるため、孤独感を感じる方もいるでしょう。そういった部分を補うために仕事をする方がいることも分かります。働いて体を動かし、ほかの人とコミュニケーションをとって、よりいきいきと暮らしたいと考える方が多いこともうかがえます。