資さんうどん、来年は関東中心に過去最多の20店出店…おでんやぼた餅など九州とほぼ同じメニュー
北九州発祥のうどんチェーン「資(すけ)さんうどん」の運営会社は23日、2025年に関東を中心に約20店を出店する計画を明らかにした。年間の新規出店数としては過去最多で、親会社である外食大手すかいらーくホールディングス(HD)の物流網なども活用し、全国チェーン化を加速させる。 【写真】資さんうどんの「肉ごぼ天うどん」
運営会社「資さん」の佐藤崇史社長が、今月27日に千葉県八千代市にオープンする店舗の内覧会で説明した。計画では、25年2月24日に東京都墨田区に「両国店」を開店した後、足立区や埼玉県内にも店舗網を広げる。いずれもうどんに加え、おでんやぼた餅など九州の店舗とほぼ同じメニューを提供する。
資さんうどんの店舗数は今月末で74店となり、計画通り出店すれば、25年末に100店に近づく。今年10月に「資さん」を買収したすかいらーくHDは3~5年以内に200店以上に拡大する目標を掲げており、26年以降はさらに出店を加速させる。佐藤氏は「25年は大きな成長に向けて準備の1年になる」と述べた。
資さんうどんの客単価は800円前後で、すかいらーくHDはグループになかった低価格ブランドとして浸透を図る。今後は、ファミリーレストラン「ガスト」などからの業態転換も進めるほか、グループの物流網の活用や共同調達なども本格的にスタートさせる。