アントワネットの「首飾り事件」ネックレスか、7.4億円で落札
Cecile Mantovani [ジュネーブ 13日 ロイター] - フランス王妃マリー・アントワネットの没落を早めた事件の元になった可能性があるダイヤモンドネックレスが、13日の競売で426万スイスフラン(約7億4800万円)で落札された。 競売会社サザビーズによると、ジュネーブで落札されたのは300カラットのダイヤモンドなどがあしらわれたジョージ王朝時代のネックレスで、1785年に起きた「首飾り事件」と呼ばれる詐欺事件に関連する可能性があるという。 この事件では、ある貴族が王妃になりすましてネックレスを詐取。その後、王妃は事件に関与していないと判明したが、ぜいたくな暮らしの悪評が高まり、フランス革命による王政転覆に拍車をかけることになったとされる。 このネックレスは後に闇市場でバラ売りされ、現在は行方が分からないが、ダイヤモンドの品質と年代が一致すると指摘する専門家もいる。 過去には英貴族が所有していたこともあり、今回はアジアの個人コレクターが出品し、非公開の女性バイヤーに落札された。