ネットの懸賞によく応募しますが「個人情報がだだ漏れでは?」と心配になりました。注意点は何かありますか?
懸賞といえば、はがきでの応募が定番でしたが、最近ではネットやSNSでの懸賞応募が増えてきました。切手代もかからず、簡単・手軽に応募できるため副業や隙間時間のお小遣い稼ぎとしても人気です。とはいえ、当然ながらリスクもあります。 そこで本記事では、ネット懸賞の具体的なリスクや危ないサイトの見分け方、リスクの回避方法などを解説します。
ネット懸賞のリスクとは?
ネット懸賞での最大のリスクが、個人情報の漏えいです。応募の際に個人情報を知らせた途端、迷惑メールや広告メールが大量に送られてくるようになったという事例は多々あります。 残念ながら、懸賞サイトの中には、悪徳業者が存在することは事実です。悪徳業者は、集めた個人情報を使って詐欺や商品の売りつけ、闇サイトに情報を売買するといった違法行為をするので、応募サイトが安全かどうか見極めることは最重要です。 また、対象商品を購入するなどの応募条件がある場合は、当選するか分からない応募のためにわざわざ買う必要があるのかをいま一度検討してください。消耗品や日用品など必要なものであればいいですが、そうでないなら、当たらなかった場合、その購入費用が無駄になってしまいます。 さらに、応募数や応募するのに記入する項目が多いなど、時間をとられるものも要注意です。当たる確率が低かったり応募するのに時間がかかったりするものは、当たらなかったらそれに費やした時間が無駄になることも留意してください。
リスク対策! これだけは気をつけよう
第一に、企業や運営元がはっきりしているサイトだけに応募しましょう。会員数が多く運営歴の長い大手懸賞サイトは、安全性が高いです。会社概要の内容をチェックして、個人情報の取り扱いや応募規約についても明らかにしている企業のみに絞って応募してください。 また、大手懸賞サイトでは、SSL/TLS(暗号通信技術)の導入や、プライバシーマークを取得しているので、それがあるかを確認してもよいでしょう。SSLの導入は、ブラウザのアドレスバーで「http」の後に「s」がついているかで確認できます。懸賞サイトと名乗りながらも、個人情報の抜き取りのために作られた詐欺サイトや、大企業の名を使って応募をつのる事例もあるので気をつけましょう。 第二に、応募に必要な個人情報の記載は、必要最小限にすることです。ほとんどの場合、入力を求められるのは景品を送るための住所や氏名、電話番号程度ですが、中には世帯年収や個人年収、会社名、子どもの有無など懸賞に関係ない情報まで求めてくるところもあります。心配な場合は、当選してから個人情報を知らせるタイプの懸賞に応募すれば、当選しなかった場合の個人情報を送るリスクを減らすことができます。 第三に、連絡用のメールはサブで使っているものや懸賞用に作ったメールアドレスがおすすめです。多くの懸賞では、応募条件にメルマガ購読が挙げられています。普段使いのメールアドレスを登録すると、宣伝メールが大量に送られてくるうえに、流出した場合は迷惑メールや詐欺メールも送りつけられるリスクが生じます。
安全なサイトで懸賞ライフを楽しもう
ネット懸賞にマイナスのイメージを持っている人もいるでしょう。しかし、長期にわたって運営している大手懸賞サイトであれば安心して利用できます。 大手でもないのに豪華な景品を出している懸賞企画のみのサイトや、所在が分からないサイト、必要以上に個人情報を求めてくるサイトなどは避けて、安心安全に懸賞ライフを楽しみましょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部