レプリコンワクチン“空気感染”声明で波紋 接種者入店拒否も 専門家・国「科学的根拠なし」【福岡発】
福岡県内にも“入店拒否”店が続出
これを受けネット上などでは”ワクチンの空気感染”を恐れる声が相次ぎ、レプリコンワクチンを接種した人の入店を拒否する店が続出。HPに「レプリコンワクチンの接種をされたお客様におかれましては入店をお控え頂きますよう、お願い申し上げます」と掲載する店舗や美容院の予約サイトにも「レプリコンワクチン接種者の入店禁止」と表示する店舗が数多くあった。 実際にインスタグラムで「レプリコンワクチン接種者の入店拒否」を伝えている福岡市内のラーメン店を訪ねた。”レプリコン接種者”の入店を拒否している店主は「周りの接種していない人にも影響を与える。唾液とか汗とかを介して感染するという話も多いので、やはり安全性が確認していないという状況でほかの人に迷惑がかかるんじゃないか。やっぱりちょっと怖いですよね。治験を行ったベトナムであったり、(共同開発した)アメリカであったりしても、許可されていないのに、なぜ日本が承認するのかという疑問があります」と複雑な胸中を語った。
専門家「科学的根拠が一切ない」
日本のみ承認されている理由について佐賀大学医学部附属病院感染制御部の的野多加志・特任准教授は「世界でも、もう既に申請を進めていて、今後、世界でも出てくるワクチン、つまり何か重大な副作用を隠して、何か不安があるからほかの国では採用されていない、そういったものは誤解だと思っています」と明言する。 また”ワクチンが感染する”可能性については「結論から申し上げますと、感染は起こらないと断言していいと思います。ワクチンによって自分に免疫をつくるという効果はありますけれども、自分の体に作ったものを外に出してしまう。そういったシェディングというものは、科学的な根拠が一切ないと考えています」と話した。 ”ワクチンの感染”について福岡資麿・厚生労働相も「ワクチン成分が他者に伝播し、健康被害が生じるという科学的知見はなく、こうした内容について厚労省のHPで周知を行っているところです」と国民に冷静な対応を呼びかけた。 レプリコンワクチンを製造するMeijiSeikaファルマは、批判を繰り返す団体を名誉毀損で提訴する意向を示している。 新型コロナ感染拡大からまもなく丸5年。私たちはまだその向き合い方に悩まされる日々が続きそうだ。 (テレビ西日本)
テレビ西日本
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