ドッグフードの与え方Q&A フードをどう使い分ける?
食べ物は愛犬の健康に直結するもの。ドライ・ウエットの使い分けや年齢に応じた切り替え、療法食に関することなど、気になるポイントはたくさんありますよね。そこで今回は、ドッグフードの与え方について、獣医師の左向敏紀先生に教えていただきました。 【写真】ゴハンを食べるパグ
Q. ドライフードとウェットフード、どう使い分ける?
A. 価格や嗜好性のほか、歯磨きができるかどうかもポイント! ウエットフードは嗜好性が高いものの、高価なので続けにくいという面も。ふだんはドライ、食欲が落ちたときはウェットに変えてもよいでしょう。また歯磨きができない犬は、比較的歯垢がつきにくいドライのほうがおすすめです。
Q. フードは年齢に応じて変えるべき?
A. 無理に変える必要はなし!子犬から成犬になったときは必ず変えて シニア犬用フードへの切り替えは絶対ではありません。活動量が減ったり、体重の増減やウンチに変化が見られたりしたら切り替えを検討してもOKです。カロリーが高い成長期の子犬用のものを成犬に与え続けると肥満になるおそれがあるので、成犬になったら必ず変えましょう。
Q. パッケージ記載の目安量より多めにあげてもいい?
A. 消化・吸収率は犬ごとに異なるので増量はOK。ただし、必ず体重測定を! パッケージに書かれている量はあくまで目安。犬それぞれに消化・吸収率は異なるので、多少の増減は問題ありません。ただし、健康な体重をキープできているかどうか、定期的な体重測定を忘れないでくださいね。
Q. 診断がなくても療法食をあげていい?
A. 栄養が偏って体調を崩すおそれも。必ず獣医師に相談して 飼い主さんの独断で療法食を与えるのはNG。なかには病気の治療のためにあえて総合栄養食の基準外の配合をしているものもあるので、与え続けると栄養バランスが崩れて体調不良になることもあります。必ず獣医師の指導を受けましょう。
Q. 療法食と総合栄養食は混ぜてもいい?
A. 療法食の効果が薄れるのでNG 総合栄養食同士ならあり 療法食は混ぜて与えないのが原則です。たとえば腎臓病の療法食はタンパク質の量が少なく、嗜好性が低いものが多いのですが、愛犬が食べてくれないからといってほかのフードと混ぜると効果が半減することに。自己流の工夫ではなく、ほかの種類の療法食に変更できないかなどを獣医師に相談してみてください。総合栄養食同士を混ぜて与えるのは問題ありません。 愛犬の健康を守るには、正しいフードの与え方を知っておくおことが大切です。少しでも不安があれば自己判断せず、かかりつけの獣医師に相談してくださいね。 お話を伺った先生/左向敏紀先生(獣医師 日本獣医生命科学大学名誉教授 日本ペット栄養学会会長) 参考/「いぬのきもち」2024年10月号『添加物はダメ? 安いフードでも大丈夫? みんなの気になるetc. ドッグフードQ&A』 文/柏田ゆき ※写真はスマホアプリ「いぬ・ねこのきもち」で投稿されたものです。 ※記事と写真に関連性がない場合もあります。
いぬのきもちWeb編集室