上司が出産を機に継承目的で「ロレックスデイトナ」を購入。親から子への贈り物としてはさすがに高すぎではないでしょうか?
高級ブランド時計の代名詞といえば「ロレックス」というほど、その名前を知っている人も多いのではないでしょうか。 1980年代後半のバブル期にも、キラキラしたイエローゴールドとステンレスカラーのロレックス「デイトジャスト」が大流行して、男性だけでなく女性もこぞってつけていた時期もありました。現在でも、ロレックス人気は加熱しており、そのなかでも特にデイトナは投資目的としても高額での売買が続いています。 一方で、時計に興味のない人からすると、「ロレックスは高すぎ。その価値があるの?」と感じる人もいるでしょう。実際に職場で「生まれた子どもにいずれ譲るから、ロレックスデイトナを買った」と、上司が言っているのを聞いて、その価値に疑問を感じている人もいるようです。 本記事では、「子どもにロレックスは高すぎない? そもそも本当に高い時計を贈っている人が現在でもいるの?」、そんな疑問に答えていきます。
レックスデイトナの資産性は高級時計でも随一
ロレックスデイトナは、ロレックスのなかでも唯一のクロノグラフ(ストップウオッチ機能がついた高精度の時計)搭載のスポーツモデルの時計です。 代表的な人気モデル「デイトナ 116500LN」の価格は、2016年3月時点で定価は127万4400円(税込)でした。2024年2月現在、中古での価格は約390万~550万円です。8年間で中古価格も約4倍近くにまで値上がりしたことになります。 元々、発売当初から人気のモデルでしたが、コロナ禍以降さらに供給が減り、需給の多さに追い付いていない状況です。しかも、この116500LNは、モデルチェンジにより2023年で生産終了となりました。供給量の少なさから、今後も大きく値崩れすることはなく、希少性が高くなるとみられています。 ほかにも1989~ 2000年に発売されていた「デイトナ16520」の1992年02月の定価は58万円(税込)でした。長い期間販売され値段の上下はありましたが、こちらの価格も今では約300万~400万円の間を推移しています。※年式や状態により売買価格は変わります。 以上のように、ロレックスデイトナの人気は高く、わずか月数本程度しか入荷がないといわれる正規代理店へ数ヶ月、数年単位で通い詰める人たちもいます。場合によっては、他のモデルを先に購入し、顧客になって信頼を築いておくなどの努力も必要です。 このように資産価値が高くファンが多いロレックスは、実際に子どもへ継承したいと購入する人も珍しくありません。使っているものを譲るほかに、近年のロレックス人気から、子どもの生まれ年に買いたいという人もいます。 先述した「生まれた子どもに譲りたくてデイトナを買った」という上司も、同じく考えているのでしょう。自分が大事に使った時計を受け継いでほしいという思いや、いざというときに換金できる資産性の高さがデイトナの魅力です。 ただし、コロナ禍以降は正規品・中古品ともに価格が著しく高騰していることもあり、衝動的に購入してしまわないほうがよいでしょう。