レッドブル、ペレスとの決別でスポンサー収入が減少。2025年シーズンに向け新たな契約獲得が必須に
レッドブル・レーシングは現在、スポンサー・ポートフォリオの大規模な変更を進めている。その理由のひとつは、セルジオ・ペレスとの契約を2年早く打ち切ったことである。予想されたとおり、ペレスを長年支援してきたスリム家が所有する企業、ClaroとTelcelは、もはやレッドブルのスポンサー・リストには含まれておらず、チームの公式ウェブサイトのスポンサー紹介ページから消えている。 【写真】セルジオ・ペレスをサポートする『Telcel』もレッドブルとの契約を終えたといわれる さらに、2024年初めにチーム代表クリスチャン・ホーナーが女性従業員に対して不適切な行為を行ったという疑惑が持ち上がったことも、2025年のスポンサー契約に影響したと思われる。レッドブル社はこの件を不問に付し、ホーナーへの処分を行わなかったものの、特にアメリカではこの種の疑惑は非常に重く受け止められ、スキャンダルと社のイメージが関連付けられることを嫌う企業が多いため、それがスポンサー離れをもたらした可能性がある。Intel、Polyなどアメリカ企業が、レッドブル・レーシングとの関係を終了することを選択した。 暗号資産取引所Bybitは、レッドブルに年間5000万ドル(約78億円)を提供してきたといわれるが、同社もレッドブルとの契約を延長しなかった。 コンストラクターズ選手権において1位から3位に順位を落としたことによる収入減少も加わり、レッドブルが過去4年間の収益水準を維持するためには、多くの新しいスポンサー契約を結ぶ必要がある。これまでのところ、チームはNeat、Patron、AVA Trade、EA Sportsなどとのスポンサーおよびパートナー契約を公表しており、さらに新しい契約を獲得する見通しであるとみられている。 [オートスポーツweb 2025年01月14日]