オープン・ファイナンスこそ未来
真の金融アクセスと自立に向けて
オープン金融システムのグローバルな可能性を実現し、レガシーな金融機関と一般の人々の双方に納得して検討してもらうためには、最初から安全でアクセスしやすいネットワークを導入する必要がある。 そこで、セキュリティやパフォーマンスを犠牲にすることなく、金融を分散化できるイノベーティブな機能を提供するオープン金融プロトコルが必要となる。並行して、伝統的な金融機関、信用機関、銀行がオープン・バンキングAPIを採用している。例えば、フィンテック企業のPlaidを介してウェルズ・ファーゴのような銀行とつながったべンモ(Venmo)がある。 より利用しやすい金融商品、決済ネットワーク、資金移動システムのためのテクノロジーとインフラ、それらに対する消費者の関心は存在している。 オープン・ファイナンスこそが未来だ。ブロックチェーンは現在、DeFi(分散型金融)のインフラレイヤーを提供しているだけでなく、今後数十年間、オープン・ファイナンスに向けた進歩の中心的な原動力となるだろう。 また、モバイルデバイスは十分なサービスを受けていない世界中のコミュニティでの取引を支えているが、Web3は真の金融アクセスと自立を実現する手段となるだろう。 しかし、金融機関を閉鎖的にしている排他的な勢力が、価値の共有、アクセス、イノベーションの拡大に道を開くまで、真の成功は望めない。 |翻訳・編集:山口晶子、増田隆幸|画像:shark ovski/Unsplash|原文:The Future Is Open Finance
CoinDesk Japan 編集部