安倍首相がビデオメッセージ「この1年で改憲議論は活性化」
安倍晋三首相(自民党総裁)は3日、憲法改正を目指す集会「第20回公開憲法フォーラム」にビデオメッセージを寄せた。昨年も憲法記念日である5月3日のこの会にメッセージを寄せ、2020年の改正憲法の施行などを訴えた。今年はそれを踏まえ、「この1年間で憲法改正の議論は大いに活性化し、具体化した」と語った。 【動画】安倍首相が寄せたビデオメッセージ
首相は冒頭、「憲法はこの国のかたち、理想の姿を示すもの。21世紀の日本の理想の姿を私たち自身の手で描くという精神こそ日本の未来を切り開いていくことにつながっていくと信じている」と憲法改正への思いを述べた。 そして現行憲法の「平和主義」「国民主権」「基本的人権の尊重」という三大原理は変わらないと強調した上で、昨年のビデオメッセージでは、「自民党総裁として一石を投じる気持ち」を持って、2020年の改正憲法の施行や憲法9条に自衛隊を明記することなどを提案したと述べた。
自衛隊には今もって「違憲論」があるのは「憲法に我が国の防衛に関する規定が全く存在しないことにある」と指摘し、「明文化することによって、その正統性が明確化されることは明らか。憲法改正の十分な理由になるものだと考える」と改憲の意義を説明した。 最後に「いよいよ私たちが憲法改正に取り組む時が来た」と国民的な議論を呼びかけた。 このフォーラムは「民間憲法臨調」と「美しい日本の憲法をつくる国民の会」が共催した。