いわく付き? 霊能者が語る、アンティーク家具の秘密
アンティークやヴィンテージ家具を取り入れたインテリアは、ユニークで奥行きのある空間に見せる最速の方法の一つだ。丁寧に作られたヴィンテージ家具は、新品の家具を買うよりも持続可能性という点でも優れている。旅先でアンティークを調達したり、地元のリサイクルショップででヴィンテージ家具を探したりすることが多いと思うが、こんな疑問が湧いてきたことはない? 「私たちが大好きな古い家具は、別の意味でドキドキする体験をもたらしてしまうのでは? つまり過去に誰かに使われていたこれらの家具は、もしかして幽霊のようないわく付き?」 ちょっとオカルトじみた話に聞こえるかもしれないけれど、デザイン業界で活躍するデザイナーの中には、家具の周りで超常現象を経験したことがあると報告している。Noz Designのインテリアデザイナー、ノズ・ノザワは「アンティークやヴィンテージの家具は確かに幽霊が宿る可能性があると思います」と、話している。さらに彼女はこう付け加える。「露骨にネガティブな感じがするものの方が多いですが、恐らく観察していて居心地が悪くなるからでしょう。それと同時に、宇宙的なエネルギー、つまりはポジティブな引きを感じることもあります」 インテリアデザイナーと霊媒師が語る、アンティークやヴィンテージ家具の隠された側面とは? US版「ベランダ」より。
ノザワによると、クライアントの中には特定の古い家具に対して非常に迷信深く、それらを“絶対に家に置かないリスト”に入れている人もいるそう。 「中には、古い鏡はかつてそこに映った人の霊が宿ると信じる文化もあるんです。 何人かのクライアントは、アンティークやヴィンテージ、さらには中古の鏡さえも家に置かないようにと私に伝えてきました。先週も蚤の市で、古い鏡が気持ち悪いと誰かが話しているのを耳にしました」
真相を探るべく、アメリカ・ボストンを拠点に活動する霊媒師ローレン・ニコルズに話を聞いた。ニコルズによると、アンティーク家具に幽霊が取り憑くことはないとのこと。しかし、以前の持ち主の気配を感じ取ることがないわけではないよう。 ニコルズは「霊は家具や他の持ち物に縛られることはありません。私たちが死ぬと、肉体を含むすべての物質的なもの、そして生前持っていた物質的な財産とのつながりを失うからです。それらは私たちと一緒に墓に行くことはありません。過去の持ち物に対する記憶はあるかもしれません。向こうの世界でそれらを懐かしく思うこともあるかもしれませんが、霊は物に執着しません」と、説明する。