3年間利用していなかった銀行口座を久しぶりに利用したら「手数料1320円」が引き落とされていました。これって何の手数料ですか?
長期間にわたって取引のない銀行口座に対し、未利用口座管理手数料を徴収する金融機関が増えています。なかには、実際に未利用口座管理手数料が口座から引き落とされているけれど、詳細を理解していない人もいるのではないでしょうか。 未利用口座管理手数料が発生しているにも関わらず、引き続き放置したままでいると残高が消滅する危険性が高いです。そうならないためにも適切な対応をすることが求められます。 本記事では、未利用口座管理手数料について、発生対象となる条件や支払いを回避する方法などを解説します。 ▼タンス預金していた現金を銀行に預ける場合、「税金」の支払いは発生するの?
一定期間取引のない銀行口座には未利用口座管理手数料がかかる
一定期間、入出金などの取引がない銀行口座には、未利用口座管理手数料が発生します。未利用口座管理手数料を徴収する目的は、不正口座の作成や利用の防止、口座の維持や管理に係る費用の一部に充当することです。発生条件は銀行によって異なりますが、一定期間未利用の口座に対し、銀行が定めた手数料を口座から引き落とします。 ■手数料額は金融機関によって異なる 未利用口座管理手数料は、金融機関によって金額が異なります。いくつかの銀行の手数料額は図表1のとおりで、1000~1500円以内が一般的です。 【図表1】
※各銀行の公式サイトを基に筆者作成 ただし、口座残高や各銀行が定める条件によっては、未利用口座管理手数料が発生しない場合もあります。未利用口座管理手数料は、一定期間以上取引のない銀行口座に対して発生するため、放置せずに利用すれば支払いの対象になりません。 ■対象者には事前に案内がある 未利用口座管理手数料は、いきなり発生するわけではありません。発生対象者には、その旨を通知する書面が銀行の登録住所宛てに届きます。その際に、銀行の登録住所に変更があった、または変更がなくても一定期間経過後も口座に動きがない場合は、未利用口座管理手数料が口座から引き落とされます。 なお、残高不足で未利用口座管理手数料を引き落とせない場合は、注意が必要です。引き落とし時点の残高が未利用口座管理手数料に充当された後に口座解約扱いとなります。解約扱いになった後は、未利用口座管理手数料の返却や口座の再利用はできません。