リヨン、アヤックスだけじゃなかった スイスでも優勝20回の名門バーゼルが最下位に沈む波乱が
ここまで1勝のみ
今季の欧州サッカーは荒れている。 ネガティブな形で注目を集めているのは、フランスのリーグ・アンで最下位に沈むリヨン、オランダのエールディヴィジで最下位のアヤックスだ。どちらも国内を代表する名門だが、アヤックスはここまで1勝のみ、リヨンに至っては0勝と緊急事態だ。 ただ、緊急事態に陥っている名門はこの2クラブだけではない。欧州5大リーグではないが、スイス・スーパーリーグでも異変が起きている。 第12節まで消化し、最下位に沈んでいるのは何とバーゼルだ。国内リーグを過去20回制してきたスイスを代表する名門だが、今季は1勝2分8敗とまるで結果が出ない(バーゼルは1試合消化が少ない)。 まさか名門バーゼルが11試合で勝ち点5しか稼げないとは予想外だ。最後の優勝は2016-17シーズンと少し前のことだが、それでも2017-18シーズンと2018-19シーズンは2位、2019-20シーズンは3位、2020-21シーズンと2021-22シーズンは2位と上位の常連クラブではあった。 それが昨季5位まで順位を落とし、今季は最下位の急転直下だ。今夏には、昨季リーグ戦で12ゴールを奪ったFWゼキ・アムドゥニがバーンリーへ、主力だったMFアンディ・ディウフがRCランス、FWダン・エンドイェがボローニャへ移籍するなど、一部主力の流出はあった。それでも、いきなり最下位とは衝撃が大きい。 10月の4試合では1点も奪えず4連敗となっているが、スイスを代表する名門はこの苦境を抜け出せるか。
構成/ザ・ワールド編集部