酒蔵の魅力をスイーツで! 長崎国際大×九州本格焼酎協 焼酎使った7種が完成、学生が開発提案
長崎県佐世保市の長崎国際大国際観光学科は九州本格焼酎協議会(鹿児島市)と取り組む酒蔵をテーマにしたプロジェクトで、ホテルオークラJRハウステンボスの協力を得て、焼酎を使ったスイーツを製作した。試食会を実施し、風味などについてアンケートした。 観光資源を掘り起こしながら観光浮揚策を探る「長崎・天草の世界文化遺産と酒蔵を巡るツーリズム検証」の一環。同学科の学生9人のチームが9月に酒蔵ツアー学習を実施し、若い女性や外国人に親しまれるスイーツの開発を提案した。 佐世保市の梅ケ枝酒造、平戸市の福田酒造、南島原市の久保酒造場など本県を中心にした5種の焼酎を使用。同ホテルのパティシエ、秋吉了治さん(51)らが考案し、酒量の配分など学生の意見を反映させたオリジナルの7種を完成させた。 さつまいもアイスのもなか、チョコレートケーキ、ムースケーキなど見た目も華やか。試食会は13日に女子大生、外国人、主婦の各8人ほどのグループに分かれて実施。参加者は味や香り、食感などの項目をチェックし「香りが珍しくておいしい」などと感想を語った。 来年1月15日にプロジェクトの全体報告会があり、一連の取り組みを発表する。同学科の井上英也教授は「地酒の焼酎は供給が少なく、酒蔵などでの入手に限られることから、重要な観光コンテンツになる」とスイーツの活用を強調。同学科4年の中小田理菜さん(21)は「酒蔵は独特の文化、魅力があり、観光につながると思った。スイーツが商品化されればうれしい」と語った。