A.B.C-Z 戸塚祥太が放った青春真っ只中の輝き 憧れをすべて詰め込んだ初のソロツアー
アンコールには戸塚祥太の“A.B.C-Z愛”も
ファンの“とっつーコール”に呼びこまれて登場したアンコールでは、「名前を読んでくれてありがとうございます」と笑顔で登場。スタンディングの客席に、「呼吸できてますか? 居心地悪くないですか? 子供のころ友だちの家に招かれて行ったけど、“もう帰りたいな”と思った感じになってないですか?」と心配りすると、「こんなこともあろうかと、準備してきた曲があります。たくさんの曲を歌わせていただきましたけれど、自分が一番リスペクトしている、世界で一番カッコいいグループだと思っている、そんなグループの曲を歌いたいと思います。皆さんも多分知っていると思うので一緒に騒ぎたいと思います。この歌でZepp Haneda、ひとつになりましょう!」と言って歌いだしたのは、A.B.C-Zの「頑張れ、 友よ!」。ソロコンなのに、最後にグループのこの曲を持ってくるのも彼らしい。バンドが刻むリズムに合わせて、ファンの上げたこぶしが揺れる。音楽でひとつになれる楽しさ、そして幸せな気持ちがあふれた、アンコールにふさわしい一体感で会場をまとめあげた。 全17曲のうち、ソロ曲が13曲。このライブで披露された新曲が3曲もあった。8月にA.B.C-Zの『F.O.R-変わりゆく時代の中で、輝く君と踊りたい。』をリリースし、このソロライブ直前までグループのツアーとファンミーティングを開催。休養したA.B.C-Z橋本良亮の代役として舞台『SLEUTH / スルース』の主演も務めた。そんな中に新曲を3曲も用意してくれたのは、嬉しい。この初ソロコンには、彼が憧れていたバンドのフロントマン、詩人、アイドル、ダンサーとしての戸塚祥太がいた。彼の「好き!」が溢れた、ロマンチックで、愛とエンターテインメントに満ちた空間を体験し、幸せな気持ちで帰路につくことができた。「月に行くね、 光の連続」で〈VintageのこのBody〉と歌っているが、戸塚祥太37歳、まだまだ青春の真っ只中だ。
坂本ゆかり