北アルプスの眺望と雄大な白い岩肌「四賀キャニオン」を楽しむ
長野県松本市と筑北村境の虚空蔵山へ
雪が降ったので高い山へ行こうかとも思いましたが、夕方に用事があるため12月1日は、松本市四賀と筑北村境にある虚空蔵(こくぞう)山に登ることにしました。 【写真】「四賀キャニオン」の眺め。青空と松、岩のコントラストが見事 今回の目当ての一つが「四賀キャニオン」。松林の中に白い岩が露出しており、海岸ではないけれど、白砂青松の趣きだ。シワのような地層が見てとれる岩はちょっとした見ものだ。入口にある岩井堂観音の周辺には石仏群があり、こちらも一見の価値ありでした。
岩窟の建築物 信仰心のあつさ
虚空蔵山頂直下の岩穴には岩屋神社があります。この近辺の山の岩窟にはこうした建築物があり、往時の人の信仰心のあつさに感心するとともに、歴史についてもきちんと調べてみたいと思いました。 虚空蔵山は東西に伸びた尾根上に山頂があり、見る角度によって姿が変わります。東西南北からルートがあり、いろいろなルートで登れるコンパクトな山です。今回は西から山頂を通過して東に抜け、山腹の林道を回って南の斜面から再び山頂に登り返し、下山しました。尾根歩きがミニ縦走登山で楽しかったです。
「チェーンスパイク」お勧め
山頂近くに出ると雪を頂いた北アルプスが一望できます。最初は常念岳が雲の影で白く見えませんでしたが、再び登り返した時にはしっかりと勇姿を確認でき「狙い通り」と内心ほくそ笑みました。 実は前日に北面のルートも下見したのですが、落ち葉で不明瞭。濡れた斜面は朝のうちは凍結していることもあり、ちょっと楽しくない感じでした。 そうそう、この時期は低山で使わないかなと思っても「チェーンスパイク」を持っていくことをお勧めします。それではみなさんご安全に。
メディア局専門委員・中村貴士