レバノンで通信機器相次ぎ爆発 販売元と報じられた台湾企業が否定「作っていない」
(新北中央社)レバノンで17日に起きた通信機器の相次ぐ爆発で、機器の販売元として報じられた台湾企業「ゴールド・アポロ」(金阿波羅、新北市)の責任者は18日、当該製品は海外のBAC社によって製造されたものだとし、「われわれが作ったものではない」と事実関係を否定した。 イスラム教シーア派組織ヒズボラのメンバーらが使うポケベル型通信機器が相次いで爆発したことを巡り、一部海外メディアはレバノンの治安当局者や米当局者の話として、通信機器はヒズボラがゴールド・アポロに注文したものだと報じた。 ゴールド・アポロの責任者、許清光氏は取材に対し、ポケベルは「ゴールド・アポロ」のブランド名を掲げていただけであり、製造したのは海外のBACという会社だと説明。BAC側から「ゴールド・アポロ」のブランドで自社製のポケベルを広めたいとの申し出があり、製品が同ブランド名で販売されてから2年もたたないと明かした。国際訴訟を検討する考えも示した。 同社が発表した声明によると、今回メディアで報じられたポケベルの機種は「AR924」。同社はBAC社と長期的な商標使用契約と地域代理店契約を結んでおり、特定の地域で自社の商標を使って製品を販売する権利をBACに許諾しているとし、当該製品はBAC社が製造、販売しているもので、ゴールド・アポロは設計や製造には関与していないと強調した。 (高華謙/編集:名切千絵)