基準79倍ベンゼン検出、共産党都議団が会見(全文1)移転再検討を申し入れ
東京・豊洲市場の地下水モニタリング調査で、環境基準の最大79倍のベンゼンが検出されるなどした問題で、日本共産党東京都議会議員団が16日午後3時から、都庁で会見した。 【中継録画】豊洲地下水から基準79倍のベンゼン検出、共産党都議団が会見
豊洲新市場の汚染状況の全面調査、および豊洲移転の抜本的再検討に関する申し入れの内容について
時事通信:それでは、幹事社の時事通信です。では、よろしくお願いします。 清水:よろしくお願いします。皆さん、お集まりいただきまして、ありがとうございます。日本共産党です。大変、慌ただしく、この時間にお集まりいただきまして、ありがとうございます。ただ今から、豊洲新市場の汚染状況の全面調査、および豊洲移転の抜本的再検討に関する申し入れを本日、行いましたので、皆さまにお知らせしたいと思います。それでは今日、出席しておりますのは、向こうから、米倉春奈都議会議員。 米倉:よろしくお願いします。 清水:尾崎あや子都議会議員。 尾崎:よろしくお願いします。 清水:曽根はじめ副団長です。 曽根:よろしくお願いします。 清水:かち佳代子都議会議員です。 かち:よろしくお願いします。 清水:私、政調委員長の清水ひで子でございます。よろしくお願いします。曽根はじめ副団長から、先にご報告させていただきます。 曽根:それでは私から、今日、正午過ぎに小池知事に直接申し入れを行いました内容について、資料に基づきまして説明をしたいと思います。ご存じのように14日に専門家会議で発表された地下水のモニタリング結果は、これまでと大きく異なる値が出たわけです。これを踏まえて私たち日本共産党都議団としては、この申し入れの前文の6行目、本文6行目から書いておりますように、今回の結果については、これまで都の土壌汚染対策では、環境基準を超える汚染物質が全て除去されたわけではなく、環境基準を大幅に上回る汚染土壌や汚染地下水が取り残されていることを示しております。従ってこれは、私たちも想定してきた、されうる結果だということが言えると思います。 しかも、もし豊洲の新市場が11月7日、予定どおりオープンされたあとにこれが出たとすれば、大変な問題になったということからも、小池知事の移転延期の決断は正しかったということがあらためて鮮明になった。 このことを踏まえまして、今日、小池知事に、さらに今後どうすべきかについて、4点にわたって日本共産党都議団として申し入れを行いました。具体的に裏面を見ていただきまして、4点、説明したいと思います。まず第1に、これまでの地下水モニタリング調査と、今回の調査結果が非常に食い違っているということは極めて不可解なことであり、当然ながらこれまでの7回、もしくは8回目の調査までの調査会社や、それから調査方法。採水した会社と、それから分析した会社も違うというふうになっておりますので、これらの、あらためて全面的な検証が必要であるということと、この内容については、これまでの調査方法への、都民からの非常に強い不信感もありますので、全面的に検証すると同時に、都民に全て公表すると。調査会社はどこだったのか。分析、採水の会社はどうだったのかも含めて、公開することを求めております。 2つ目ですが、汚染された地下水が上昇して盛り土が汚染された可能性が高いことから、盛り土の汚染調査を実施することを求めました。地下の汚染が確実になっている以上、この地下水が現在まで、予定された海抜1.8メートル以下になったことが一度もなく、だいたい海抜3メートル前後で、ずっと盛り土の中に浸透し続けているという状況から、盛り土の、きれいだったはずの盛り土の土も再汚染されている可能性を否定できなくなりました。専門家会議で平田座長も認めているように、やはりこの盛り土の汚染調査が必要になったということで、申し入れを行いました。 3項目ですが、豊洲新市場予定地の汚染状況について、これまでの汚染調査や、また土壌汚染対策工事も、汚染調査に基づいて行われてきたわけですが、本当に食の安全・安心を確保するためには、あらためての全面的な検証が必要だというふうに考えます。その中では専門家会議が、また技術会議が主導してやってきた、これまでの調査や対策について、異なる見解を持つ専門家も含めた徹底検証が必要であると。同時に都民、都議会に公表するべきだということで、3番目の申し入れが行われております。 で、最後ですが、当面、築地市場の今、営業している卸、仲卸の事業者さん。またその周辺、関連の業者の方々への対策を急ぐと同時に、この期間が長期になってしまうことはほぼ確実ですから、この対策をより拡充しなければならないと思います。補償などについては。それと、もう1つは、専門家会議で平田座長は地下の汚染はともかく、地上が安全ならば大丈夫というような見解を繰り返し述べておられましたが、しかし、市場の当日の(※判別できず)の方々の発言から見ても、やはり地下の汚染が、ちゃんと取り除くという、東京都が都民や業者の方々に約束したことが守られないということであるならば、食の安全と安心は守れないということから、やはり豊洲への移転計画については混乱さが増したというふうに言えると思います。その点から、私たち、前から移転中止に向けての抜本的再検討を求めてきましたが、あらためて今日の時点に立って、具体的な作業を進めていく必要があるんじゃないかということを知事に申し入れを行いました。以上、4点が申し入れの内容です。 で、これに対する小池知事からの直接のコメントをいただきましたので、その主な内容を次のページにメモで書いておきました。1つは小池知事が私のスタンスについては環境大臣のときから、この豊洲の土地の由来などについて一筆、記したとおりですということが述べられました。それからモニタリングの件についても不思議だということで、率直に驚いたという感想とともに、これまではなんだったのかということが都民の皆さんが感じておられる部分だと思う、ということも述べられました。そして都民ファーストをずっと申し上げてきていることから今日のご要望、まあ今日のご要望について、私たちの要望については共有する部分もあるということを述べた上で、これから都として直面しているさまざまな課題についてはしっかり考えていきたい、ということが述べられたわけです。 以上が知事のコメントの主な点です。で、なお、この申し入れのあとに私たちとしては、議会としてただちに特別委員会、豊洲移転問題の特別委員会を開く必要があるということから、先ほど山崎一輝委員長に直接は会えませんでしたが文章で、ただちに特別委員会の開会をという内容の申し入れを行いました。これも資料に申し入れの文章が付けてあると思います。 ただ特別委員会だけでこの問題が十分解決できるとは、なかなか難しいだろうということから、今後はやはり強力な権限を持つ百条委員会の設置も呼び掛けて、これまでも来たわけですが、最近、他の会派からも、賛同の会派が広がっている様子もありますので、あらためて強力に百条委員会の設置も呼び掛けていきたいというふうに考えております。私からの説明は以上です。 清水:はい。以上ですが、ご質問のある方どうぞ。はい。 【連載】豊洲地下水基準79倍のベンゼン検出、共産党都議団が会見 全文2へ続く