早田ひな「東京の悔しさ」晴らしたパリ五輪の銅【2024年の「顔」ビフォーアフター】
2024年夏、日本人選手の大活躍に沸いたパリ五輪。金メダル20個をはじめ、多くの話題や感動を生む大会だった。 【画像】中学生当時の早田選手。今と比べると 卓球女子の早田ひな選手は、シングルスで銅メダルを獲得した。準々決勝で左腕を負傷し、出場が危ぶまれる中で勝ち取ったメダルは、輝きを放った。 ■東京五輪では補欠に選ばれたが 早田選手が中学生だった2013年、卓球の全国大会に出場した当時の写真がある。今から11年前で、見事に優勝を飾った。 プレーヤーとして順調に成長し、世界の大会でシングルス、ダブルスで優勝するほどの実力をつけた。しかし2021年の東京五輪は、あと一歩のところで代表に届かなかった。補欠に選ばれたものの、プレー機会はゼロ。悔しい大会となった。 それから3年。パリ五輪へは、国内の選考レースで選考ポイントの首位を独走して出場。女子シングルスで順当に勝ち上がるも、準々決勝で左腕のけがに見舞われ、敗退。金メダルの夢はついえた。 それでも――。3位決定戦では諦めず、粘り強く戦った。そして、勝利。その瞬間、早田選手は涙を流した。日本でテレビを通じて応援した多くの人たちは、ハンデを背負いながらも銅メダルをつかみ取った姿に、拍手を惜しまなかったに違いない。