能登半島地震で被災した　珠洲市内の空き家から電子機器を盗んだとして窃盗などの罪に問われた男の初公判。検察は「被災住民の信頼を損なう犯行」として懲役1年6カ月を求刑しました。 この裁判は金沢市の無職、福田和希（ふくだ・かずき）被告が今年7月、地震で被災し空き家となっていた珠洲市内の空き家に侵入し時価1万5000円相当のタブレット端末1台を盗んだとして邸宅侵入および窃盗の罪に問われているものです。 24日の初公判で福田被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。検察側は、能登の被災地で解体作業を行っていた福田被告が、別の解体業者から「空き家には金目のものがある」と聞きお金に困っていた従業員の男とともに犯行に及んでいたと明らかにしました。 その上で「被災住民の信頼を損なう犯行」などとして懲役1年6カ月を求刑しました。一方、弁護側は福田被告が被害者に対し示談金20万円の支払いを申し出ている、などとして執行猶予付きの判決を求めました。