オランダで完敗のフェルスタッペン、マシンバランスに苦しむ「何かがうまくいっていない」
レッドブルのマックス・フェルスタッペンは開発が 「うまくいっていない」ために、マシンにバランスの問題が生じていると考えている。 【リザルト】F1第15戦オランダGP:決勝結果 、フェルスタッペンとレッドブルはシーズン序盤に圧倒的な強さを誇っていたが、F1オランダGPでは22秒もの差をつけられてランド・ノリス(マクラーレン)に敗れた。この結果は、マクラーレンがレッドブルを抜いてグリッド上で最速のチームとなったことをより浮き彫りにするものだった。 レッドブルの失速は5月のモナコGPから始まっているように見える。バンピーなサーキットで苦戦を強いられていると当時は理解されていたが、マイアミGPでノリスが勝利すると一気にマクラーレンが差を縮めていった。 しかしフェルスタッペン曰く、バンプや縁石に対する弱点がひとつあるというより、その後のレースでマシンのバランスを保つ上でさらなる問題が徐々に露呈してきたという。それがRB20のペースに悪影響を及ぼし、タイヤの摩耗にも影響しているようだ。 「最初の数戦はそんなことはなかったけれど、マシンの何かがドライビングを難しくしているんだ」とフェルスタッペンは語った。 「今のところ、それがどこから来ているのかを特定するのは難しい。それが1ラップのパフォーマンスだけでなく、ロングランにも影響している」 「この週末はずっと同じことが制限になっていた。FP1からレースまで、ほとんど同じようなバランスだった」 「遅すぎるし、デグラデーションもひどい。ここ数年、僕たちはデグラデーションに関してはかなりよかったと思うから、ちょっと不思議だね。だから、このところクルマがうまくいっていないことを理解し、素早く改善する必要がある。フロントもリヤもバランスが悪いんだ」 フェルスタッペンはオランダGP決勝のスタートでポールシッターのノリスをかわしたが、18周目にはノリスが抜き去り、その後はノリスが圧倒的な強さでキャリア2勝目を飾った。 「自分のレースをし、タイヤをケアし、ベストを尽くそうとしたんだ」 そうフェルスタッペンはレースを振り返った。 「でもある時から、全くマシンが曲がらなくなったし反応しなくなったんだ。それでランドが初めて接近してきた。彼は近かったけど、まだ十分ではなかった」 「そして次の周、僕にできることは何もなかった。だから彼に抜かれた後は、自分のレースをすることだけに集中して、2位でフィニッシュしようとしたんだ」 フェルスタッペンは現在ノリスに対して70ポイントのリードを持っている。一方、コンストラクターズランキングではマクラーレンが30ポイント差でレッドブルに迫っている。
Filip Cleeren