【MLB】メジャー移籍を目指す佐々木朗希 レンジャーズ、ジャイアンツとも面談実施 フィリーズは脱落か
日本プロ野球の千葉ロッテマリーンズからポスティング制度を利用してメジャー移籍を目指している佐々木朗希をめぐる争奪戦は、一次選考とみられる各球団によるプレゼンテーションから次のステップに進み、佐々木陣営と各球団の対面形式の面談が行われている。すでにヤンキース、メッツ、カブスとの面談を終えたことが明らかになっている佐々木だが、レンジャーズ、ジャイアンツとの面談も済ませたようだ。一方、フィリーズは佐々木争奪戦から脱落した可能性が高いとみられている。 【特集】2024年オフシーズンの移籍情報まとめ レンジャーズのクリス・ヤング編成本部長は日本時間12月24日、先週のうちに佐々木陣営との面談を実施したことを明らかにした。エースのネイサン・イオバルディと再契約を結び、来季のローテーションが固まったレンジャーズだが、佐々木のように安価で獲得できるエース候補の獲得に乗り出さない手はない。佐々木が尊敬するダルビッシュ有が最初に契約したメジャー球団というのもアピール材料になるはずであり、ダルビッシュ獲得に貢献したスタッフがまだ球団に残っていることも強みとなりそうだ。 ジャイアンツについては、地元紙「サンフランシスコ・クロニクル」のスーザン・スラッサー記者が「佐々木陣営との面談を実施したようだ」と報じた。オリオールズからFAとなったコービン・バーンズの獲得に乗り出しているジャイアンツだが、バーンズ獲得には2億5000万ドル前後の大金が必要とみられる。はるかに安い金額で獲得できるエース候補に関心を示すのは当然だろう。バスター・ポージー編成本部長は今月初め、「ほかの29球団もそうだと思うが、この選手を獲得するのは我々にとって夢だ。彼には大きな伸びしろがある。彼のような投手は世界中を見渡してもほとんどいない」と佐々木のことを絶賛していた。 一方、フィリーズのデーブ・ドンブロウスキー編成本部長は、現時点で佐々木陣営との面談に招かれていないことを明らかにした。フィリーズは一次選考のプレゼンテーションに参加しており、引き続き佐々木陣営との交渉を行いたい意向だが、佐々木が移籍を希望する球団のリストから漏れたとみられる。 なお、佐々木争奪戦の有力候補と目されているドジャースとパドレスは、現時点で面談を実施したかどうかは不明。すでに面談を済ませた5球団以外には、ホワイトソックスも面談予定(もしくは面談済み)であることが報じられているが、移籍先の候補を絞り込むプロセスはまだ始まったばかりとみられる。佐々木とメジャー球団の契約が可能になるのは日本時間1月15日午後11時。佐々木陣営は今後も各球団との面談を行い、どの球団に移籍するのがベストかを熟考していくことになりそうだ。