「ようかい体操第一」から10年、俳優・高野洸が目撃した「プロの声優のスゴさ」
ダンス&ボーカルユニットDream5のメンバーとしてデビューし、アーティスト活動のほか、ミュージカルや舞台、ドラマや映画で俳優として活躍中の俳優・高野洸さん。10月8日からは、田中まいさん原作のアニメ『妖怪学校の先生はじめました!』(TOKYO MXほか)で、声優として入道連助を演じている。そんな高野さんに、本作でのアフレコ現場のこと、そして演じるキャラクターについて聞いた。【第1回/全2回】 ■【画像】イケメンに成長…!高野洸さんの最新壁ドンふうショット■ ーーレギュラー声優は初めてだそうですが、どんな経緯で務めることになったんでしょう。 高野洸さん(以下、高野) オーディションを受けました。といっても、最初は入道連助役ではなく佐野命役と秦中飯綱役を受けさせてもらったんです。途中で「連助をやってみてください」と言っていただき、連助役を演じることになりました。 ーーオーディションを受けた2キャラではなく連助を演じることになり、高野さんご自身はどう受け止めましたか? 高野 連助は学級委員でクラスのまとめ役的存在なんです。僕自身は彼よりも適当な部分がたくさんありますが、音響監督からは、僕の「芯がある感じをキープしてほしい」とおっしゃっていただけたので、そういう部分は似ているのかもしれません。 ーー高野さんから見た連助は、どんなキャラクターですか? 高野 かっこいいですよね。頭がいいし、それでいて嫌味っぽいところもなくて、友達に対してお父さんのような存在感というか、乱暴な言葉遣いをしつつも温かさがあるなあと思いました。 特に仲の良い秋雨玉緒は、僕も本当に可愛くてステキだなとずっと思っていて……彼に危険が迫ると入道はまっさきに声を張り上げて立ち向かうんです。
高野洸が目撃した「声優たちのスゴさ」
ーーたしかに口調はぶっきらぼうだけどしっかり者で、根底にある優しさが魅力的なキャラクターですね。物語でもキーパーソンとなる役どころですが、アフレコ現場はいかがでしたか? 高野 もう難しいことだらけです。声優のみなさんのスキルの高さや現場での姿勢にいろいろと衝撃を受けながら演じさせてもらいました。 ーー姿勢、というのはどんなことですか? 高野 事前の予習量がすごいんです。台本にびっしりとメモが書かれていてびっくりしました。僕もやってみようと思って事前に書き込んで収録に臨んでみたんですが、現場に行くと全然そのとおりにできないんです。みなさんは一発でOKだしていらっしゃって、その背景にあるとてつもない努力が見えて感動してしまいました。 ーープロフェッショナルの技に間近で触れ、刺激を受けたんですね。 高野 そうですね。この作品はコメディ部分とシリアス部分がありますが、コメディ部分はテンポが大事なんだ、ということを学びました。プロの方々はもうスッといけるんです。前日にどれくらい入れてきたんだろうと思うくらい、すんなり演じていらっしゃるんです。本当にすごいと思いました。 ーー原作の同名タイトルマンガは月刊「Gファンタジー」にて連載中で、コミックスも現時点で17巻まで刊行しています。 高野 原作は読みました。最初のころは1話完結でしたが、その後ストーリー性を帯びてきて、それぞれのキャラクターの性格や関係性が明らかになることで絆なども描かれてきて……。話が進むにつれてすごくおもしろくなっていっきに読み進めてしまいました。 ーーメインキャッチコピーは「ゆるく、熱く、ゲスく、騒がしく、そして涙誘う…!」とあり、コメディとシリアスがバランスよく共存していることがうかがえます。 高野 思い切った内容もあったり、とんでもないことに耐えたりするキャラクターがいて、おもしろく読ませていただきました。