シーズン開幕会見に出席した（上段左から）渡辺、吉田、佐藤、友野(下段左から)三原、千葉、坂本、鍵山、三浦、山本

フィギュアスケートの新シーズン開幕に向けた記者会見が30日、東京都内で行われ、女子で世界選手権3連覇中の坂本花織（24）＝シスメックス＝や、男子の鍵山優真（21）＝オリエンタルバイオ・中京大＝ら10選手が参加した。坂本は2026年ミラノ・コルティナダンペッツォ五輪のプレシーズンとなる今季のテーマを「CHANGE」とし、ジャンプの構成を変える考えを明かした。 金色に染めた髪がひと際、目立つ。今季のフリー「シカゴ」をイメージした髪色で登場した坂本は、五輪のプレシーズンに向け変化、失敗を恐れない覚悟を見せた。 「今年まではまだチャレンジできる。いろんなことに取り組んで、選択肢を増やす。やって損はないし、失敗を恐れずやっていけば自信になる」 大きな変更点の1つがジャンプの構成。これまでフリーではフリップ－トーループのコンビネーションジャンプを2本跳んでいたが、苦しんできた高難度のルッツを組み込み、より高得点を狙うという。 8月にはパリで行われた北京五輪団体銀メダルのメダル授与式に出席。その後はイタリア北部のバレーゼで行われた代表合宿に参加した。鍵山らと「『またメダルを取りたいね』という話をした。ぜひ狙いたい」と2大会連続のメダル獲得が最大の目標になる。 グランプリ（GP）シリーズは10月中旬に開幕。坂本は第2戦のスケートカナダ（25～27日、ハリファクス）が初戦となる。（角かずみ）