豪ウエストパック、通期3%減益 マージン上昇もコスト増が重荷
Archishma Iyer Byron Kaye [4日 ロイター] - オーストラリアの大手銀行、ウエストパック銀行が4日に発表した2024年度(24年9月30日までの1年間)決算は減益だった。貸し出し利ざやは改善したものの、ソフトウエア更新に伴うコストが重荷となった。期末配当は引き上げ、自社株買いの拡大を発表した。 通期の利益は3%減の69億9000万豪ドル(46億1000万米ドル)で、LSEGがまとめた市場予想の65億豪ドルを上回った。 住宅ローン販売競争が激化する中、投資家が注目する純金利マージン(NIM)は上半期の1.89%から下期は1.97%に上昇した。 一方、大規模なソフトウエア更新などの支出がかさんだことから営業費用が7%増加、最終損益の圧迫要因となった。 期末配当は前期の1株当たり0.72豪ドルから増やし0.76豪ドルとした。また、自社株買いを10億豪ドル拡大すると発表した。